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YouTubeキャストで指定した動画をテレビに再生する ― hsBox の動画ID指定

YouTubeキャストでテレビに動画を出すとき、普通はリモコンでアプリを開いて、検索して、目的の 1 本を探します。でも、出したい動画が最初から決まっているなら、探す必要はありません。

hsBox は、動画ID を指定した YouTubeキャストで「この 1 本」をテレビやスマートディスプレイに直接再生させることができます。限定公開の動画も同じように扱えます。地味に見えて、実は hsBox でもっとも応用の幅が広い部分です。今回はこの仕組みを、YouTube 側の基礎から順にときほぐしていきます。

YouTubeキャストの土台 ― 動画ID は 11 桁で 1 本を名指す

まずは YouTube 側の話から。動画の URL は、こんな形をしています。

https://www.youtube.com/watch?v=XXXXXXXXXXX
短縮形: https://youtu.be/XXXXXXXXXXX

長いほうにも短いほうにも共通して出てくる、あの 11 桁。これが動画ID(Video ID)です。アルファベット大文字・小文字・数字に、ハイフンとアンダースコアを加えた 64 種類の文字からなります。

重要なのは、この 11 桁だけが動画の実体を指しているということです。前についている youtu.be/www.youtube.com/watch?v= は、その 11 桁を渡すための入れ物にすぎません。逆に言えば、11 桁さえ分かっていれば、世界中のどの動画でも正確に 1 本だけを名指しできます

「限定公開」と「非公開」は別物

ここを混同すると設定を間違えるので、整理しておきます。

  • 公開:検索にも出る。誰でも見られる。
  • 限定公開(unlisted):検索には出ないが、URL(つまり 11 桁)を知っていれば見られる
  • 非公開(private):指定したアカウントしか見られない。URL を知っていても見られない。

つまり、限定公開の動画は「11 桁を知っている側」にとっては公開動画と同じように扱えます。身内だけに見せたい手順動画や、店舗で流すだけの案内映像を、検索に出さずにテレビへ出す。この使い方ができるのはこの性質のおかげです。一方で非公開動画は、ID を指定してもキャスト先では再生できません。

「探して再生」と「送り込んで再生」の違い

普段の視聴は、人がテレビの前に座って、リモコンで探して、再生します。人が取りにいくので、これをプル型と呼びます。

hsBox がやっているのは逆です。「どの動画を」「どの機器に」出すかをあらかじめ指定しておき、きっかけが来た瞬間に機器へ送り込みます。こちらはプッシュ型です。

この違いは小さいようで、できることが大きく変わります。プル型では「人がその場にいて、操作する」ことが前提ですが、プッシュ型なら人がいなくても、手を使えなくても、条件が揃っただけで映像を出せます

YouTubeキャストで決めるのは 3 つだけ

hsBox 側で用意するのは、実質次の 3 つです。

  1. 呼び出す名前(メニュー名)― 音声やメニューから指定するときの呼称
  2. 出したい動画 ― 動画ID(11 桁)。ライブ配信の場合はハンドルID(後述)
  3. キャスト先 ― どの機器に出すか

キャスト先として現在対応している主な機器は次のとおりです。

  • Chromecast
  • Android TV
  • Google TV
  • Google Nest Hub

Android TV や Google TV には Chromecast built-in 機能があるため、hsBox から直接キャストできます。専用アプリを入れたり、テレビ側に何かを仕込んだりする必要はありません。

なぜライブ配信だけハンドルID 指定なのか

hsBox には、ライブ配信を @weathernews のようなハンドルID で指定する方法もあります。これにははっきりした理由があります。

ライブ配信は、配信のたびに動画ID が変わります。昨日の配信と今日の配信は別の 11 桁です。だからライブを動画ID で指定すると、毎回設定を書き換える羽目になります。そこでチャンネル単位で指定できるようにしたのがハンドルID 指定です。詳しくはhsBox で YouTube ライブをテレビにキャストする記事で解説しています。

ここから引き出せる結論は、「変わらない動画なら、動画ID 指定の YouTubeキャストが最適」です。アーカイブされた動画、自分たちで作った案内映像、限定公開の手順動画。これらは 11 桁が一度決まればずっと同じなので、一度設定すれば手を入れる必要がありません。

使いどころ ― 「決まった 1 本」を出したい場面

  • 家族向けの手順動画:「ゴミの出し方をテレビで」で、限定公開の説明映像を表示
  • 店舗・受付の案内映像:開店時刻に自動で同じ映像を出す
  • 通知・アナウンス映像:決まった短い映像を、条件に応じて即座に再生
  • 学習・トレーニング:時間になったら同じメニューをディスプレイに出す

ちなみに、hsBox 1.4 の起動時アナウンスやデバイス検出通知で流れる映像も、同じ仕組みの上に乗っています(hsBox 1.4 リリース | スマートホーム起動・デバイス検出通知がリニューアル)。「決まった映像を、決まった画面に、決まったタイミングで出す」というやり方は、製品の中でも実際に使われています。

YouTubeキャストの「きっかけ」になるもの

プッシュ型である以上、重要なのは「何が引き金を引くか」です。hsBox では主に 3 つあります。

  • 音声:HSA(hoscm Support Agent)に話しかけると、その場でキャストされます(声を「宛先」に届ける。HSA v0.11
  • スケジュール:「21:00 にこの動画をテレビへ」のような時刻指定
  • 外部イベント(API):他システムからの通知を hsBox の API で受け取り、即座に再生

3 つめがとくに強力です。例えば強震モニター等からの地震発生イベントを受け取って、緊急地震速報のライブを即座にテレビへ出す、といった使い方ができます。人がリモコンを探している余裕がない場面こそ、プッシュ型の YouTubeキャストが生きます。

提供状況

YouTube ライブ配信チャンネルの再生機能強化は、hsBox 1.04.00.02 で一般向けにリリース済みです。あわせてスケジュールサービス連携と一括設定管理機能も強化されています。

hsBox の導入については、hsBox 2026 キャンペーン第二弾でご案内しています。設定方法もこちらにまとめてあります。

この先に考えていること

「指定した映像を、指定した画面に、きっかけで出す」。この単純な部品は、組み合わせ次第でかなり遠くまで行けます。私たちはこれを土台に、音声とマルチメディアで遊ぶゲームプラットフォームを構想しています(freeBox ゲームプラットフォーム化を取材)。

なお freeBox は、freeBox OSS プロジェクトチームによって開発・公開されているプラグインローダー/拡張フレームワークです。hoscm はこのプロジェクトを全面的に支援する立場から、その上で何ができるのかを実際に作って示しています。

一緒に作りませんか

この構想に一緒に取り組んでみたい方、デモに出てみたい方を探しています。


ところで、この記事のアイキャッチと、X の投稿画像に、謎が隠されています。 そうです、すでに謎は提示済みです。 ヒントは、このお知らせ記事です。さあ、謎を解いて、ゴールを目指そう。  ぜひゴールした証に、コメントを残していってください。では、ゴールでお待ちしています。


hoscm関連の各種リンク 

https://lit.link/hoscm

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HSA(hoscm Support Agent)v0.12 操作マニュアル

対象: クローズドテスト参加者(v0.11 からの更新の方・新しくインストールする方)
対象バージョン: HSA v0.12

クローズドテストについて
HSA は現在、Google Play のクローズドテストとして配布しています。参加方法はクローズドテストのご案内をご覧ください(テスター用 Google グループへの参加が必要です)。

1. HSA とは

HSA(hoscm Support Agent)は、hoscm が提供するシステム全体の利用をサポートするための Android アプリです。音声をはじめとするマルチメディアな操作インターフェイスとして、将来はシステム全体の入り口となることを目指しています。

現在のバージョンでは、その第一歩として、スマートホームや IoT 機器の音声操作を提供します。話した言葉をテキストに変えて、あらかじめ登録した送信先(hsBox や IFTTT などの WebAPI)へ送ります。言葉の解釈やそれに応じた機器の操作は送信先の側が行い、HSA は「声を届ける」役割に徹するシンプルなアプリです。

v0.12 の新機能

  • 複数リスト(モード)の切り替え: 送信先の束を最大10個まで作り、切り替えられます。
  • 発話テキストの自動トリム: 呼びかけ語の直後の余分な空白を除去します(v0.11 の既知の制限を解消)。
  • 動作モード(デバッグ/ノーマル): 送信結果の表示量を切り替えられます。
  • 使い勝手の改善: テンプレート選択への template_id 併記、secret 項目の初期値連動、送信内容の読み取り専用確認、送信先一覧の並び替え4択、送信先選択シートのスクロール対応。

2. インストール/v0.11 からの更新

新しくインストールする方

  1. テスター用 Google グループに参加します。
  2. ご案内ページの手順に沿って、Google Play から HSA をインストールします。

初回起動時は送信先が未登録の状態です。「4. はじめの設定」に進んでください。

v0.11 からの更新の方

Google Play 経由でアプリを更新すると、登録済みの送信先とリストはそのまま引き継がれます。更新後も、これまでどおり音声送信できます。

これまで使っていたリストは「起動時に有効」なリストとして扱われます。新しいリストを追加したい場合は「7. 送信先リスト(モード)の管理と切り替え」をご覧ください。

3. 画面の全体像

画面役割
メイン画面大きなボタンを押して話す、音声送信の画面。ボタン内に現在のリスト名を表示(v0.12)
設定トップ各設定画面への入口
送信先設定登録済みの送信先の一覧。追加・編集・削除・有効/無効の切り替え・並び替え
送信先編集1 つの送信先の内容を編集(テンプレート選択・項目入力・プレフィックス)
テンプレートのインポートテンプレートを URL または QR コードで取り込む
リスト管理(送信先リスト)リストの一覧。アクティブなリストの切り替え・追加・コピー・削除・「起動時に有効」の選択(v0.12)
リスト編集リストに載せる送信先の選択・並べ替え・リスト名の変更
このアプリについてバージョン情報・ライセンス表記・動作モードの切り替え(v0.12)

4. はじめの設定

新しい送信先を使えるようにするまでの流れは、大きく 4 ステップです。

  1. テンプレートを取り込む: 設定 → 「テンプレートのインポート」を開き、配布 URL の入力または QR コードの読み取りで取り込みます。
  2. 送信先を作る: テンプレートを選び、必要な項目(サーバーのアドレスなど)を入力します。呼びかけ語(プレフィックス)もここで設定します。
  3. リストに載せる: 送信の対象になるのは、アクティブなリストに載っている送信先だけです。リスト編集画面で追加してください。
  4. 送信テスト: メイン画面のボタンを押して話し、応答を確認します。

5. 送信先の作成・編集

  • テンプレートの見分け: テンプレート選択時に template_id を併記します。同じような名前のテンプレートがあっても見分けられます。
  • secret 項目(トークン等): 初期値のままの場合は内容が平文で表示され、「変更してください」という注意が表示されます。値を変更すると伏字に切り替わります。初期値のまま使わず、必ず変更してください。
  • 送信内容の確認: 保存されている URL などを、読み取り専用で確認できます。
  • 並び替え: 送信先一覧は 4 つの基準で並び替えられます。
  • コピー: 送信先を複製して、一部だけ変えたものを作れます。

6. 音声送信の使い方

基本

メイン画面の大きなボタンを押して話すと、認識されたテキストが送信先へ送られます。応答が「成功」なら OK です。

ボタンのなかには、現在アクティブなリスト名が「リスト: 通常」のように表示されます。ここは表示専用で、リストの切り替えは行いません。

呼びかけ語(プレフィックス)で送信先を使い分ける

  • 話し始めがいずれかの送信先の呼びかけ語と一致した場合: その送信先へ送られます。送られるテキストからは、呼びかけ語の部分が取り除かれます。
    例: 呼びかけ語「テレビ」の送信先がある状態で「テレビ 10チャンネルにして」と話す → 「10チャンネルにして」が送られます。
  • どの呼びかけ語とも一致しない場合: 既定の送信先(「★既定」の印が付いた送信先)へ、話した内容がそのまま送られます。
  • 既定の送信先がなく、呼びかけ語にも当てはまらない場合は、送信先なしのエラーになります。

発話テキストの自動トリム(v0.12)

v0.11 では、呼びかけ語の直後に空白が入った場合、送られるテキストの先頭にその空白が残る制限がありました。

v0.12 でこの制限は解消しました。半角スペースだけでなく、全角スペース・タブ、そして先頭に空白がついた認識結果にも対応しています。受信側がテキストを完全一致で判定する場合でも、そのままご利用いただけます。

7. 送信先リスト(モード)の管理と切り替え

v0.12 の中核となる機能です。リストは、送信先を用途ごとに束ねたものです。

リストを切り替える

切り替えは、リスト管理画面(送信先リストの一覧)で行います。一覧のなかからアクティブにしたいリストを選んでください。

リストを切り替えると、「呼びかけ語 → 送信先」のセットが丸ごと入れ替わります。送信時には、現在アクティブなリストのメンバーだけが対象になります。

起動時に有効なリスト

リスト管理画面には「起動時に有効」の選択があります。これは常に 1 つだけ選ばれている状態で、解除はできません。

ご注意: 手動で切り替えた状態は、アプリを終了するまでの一時的なものです。アプリを再起動すると、「起動時に有効」なリストへ戻ります。いつも使うリストは、ここに設定しておくと便利です。

リストの追加・リネーム・コピー・削除

  • 追加: 「+ リストを追加」を選び、名前をつけて保存します(作成直後はメンバーが空です)。保存せずに画面を離れた場合、空のリストは残りません。
  • リネーム: リスト編集画面で名前を変更できます。
  • コピー: 既存のリストを複製して「〇〇のコピー」を作れます。似た構成のリストを作るときに便利です。
  • 削除: 不要なリストを削除できます。ただし最後の 1 個は削除できません
  • 上限: リストは最大10個まで作成できます。

なお、初期状態では「通常」リストが 1 個だけ用意されています。用途別のリスト(例: 「仕事」「集中」など)は、ご自身で作成してください。

リスト編集と警告

  • リスト編集画面では、登録済みの送信先をリストに載せたり、並べ替えたり、リストから外したりできます(外しても送信先そのものは削除されません)。
  • 「既存の送信先から選ぶ」シートはスクロールできます。送信先が多い場合でも、すべて選択できます(v0.11 で 8 件目以降が選べなかった問題は解消済み)。
  • 既定の送信先(★既定)は、リストの末尾に 1 つだけ置くことをおすすめします。複数置いた場合や末尾以外に置いた場合は警告が表示されます。
  • 同じ呼びかけ語の送信先を並べた場合、後ろ側の送信先には届きません。v0.12 ではこのときに到達不能の警告を表示するようになりました(v0.11 では無警告でした)。

8. 動作モード(デバッグ/ノーマル)

「このアプリについて」画面で、動作モードを切り替えられます。

  • ノーマル(通常): 送信結果を「成功: OK」のように 1 行へ切り詰めて表示します。普段はこちらをご利用ください。
  • デバッグ: 応答を従来どおり全文表示します。送信先の応答内容を確認したいときにご利用ください。

9. 制限事項・注意事項

v0.12 時点で既知の制限と、ご利用上の注意点をまとめます。

送信結果の音がない(既知の制限)

送信結果の成功音・エラー音は、現在未実装です。そのため、送信先から応答がない場合は、約 10 秒後に無音で「timeout」と表示されます。音での知らせがないため、エラーに気づきにくいことがあります。

送信後は、画面の表示をご確認ください。応答の返し方(結果音・通知など)は、v0.13 で検討予定です。

まれに白画面になる事象(調査中)

設定画面から音声入力画面へ戻る際、まれに画面が白くなる事象が確認されています(再現条件が不定で、未解決です)。発生した場合は、お手数ですがアプリを再起動してください。

原因調査のためのログ収集の仕組みを入れています。発生した場合は、状況をお知らせいただけると助かります。

リストを使ううえでの注意

  • 手動切替は保存されません: アプリを再起動すると「起動時に有効」なリストへ戻ります。
  • 別のリストの呼びかけ語は届きません: アクティブなリストに載っていない呼びかけ語で話すと、既定の送信先へ回るか、「送信先がありません」となります。意図しない宛先へ送られることを防ぐため、切替直後はボタン内のリスト名をご確認ください。
  • リスト名は見分けやすく: 同じような名前のリストが並ぶと、一覧やボタン内の表示で見分けにくくなります。用途がわかる名前をおすすめします。
  • 上限は 10 個: これ以上は追加できません。不要なリストは削除してご調整ください。

セキュリティ上の注意

テンプレートの secret 項目(トークン等)を初期値のまま使わないでください。初期値のままの場合は、注意を促す表示とともに内容が平文で表示されます。値を変更すると伏字になります。

また、信頼できない配布元のテンプレートは取り込まないでください。取り込む前に、送信先の URL をご確認ください。

10. 困ったとき

  • 送信がエラーになる: 送信先の機器(hsBox など)の電源・ネットワーク接続を確認してください。
  • 思った送信先に届かない: 現在アクティブなリストに、その送信先が載っているかを確認してください。メイン画面のボタン内に、現在のリスト名が表示されています。
  • 呼びかけ語が効かない: 同じ呼びかけ語の送信先が重複していないか、リスト編集画面の警告表示をご確認ください。
  • テンプレートの取り込みでエラーになる: 配布 URL が正しいか、ネットワークに接続できているかを確認してください。
  • マイクが使えない: 端末の設定で、HSA にマイクの権限が許可されているかを確認してください。
  • 応答の内容を調べたい: 「このアプリについて」画面で動作モードをデバッグに切り替えると、応答の全文が表示されます。

11. このアプリについて

  • バージョン: HSA v0.12
  • 動作環境: Android 8.0 以降のスマートフォン/タブレット(音声入力とインターネット接続に対応した端末)
  • バージョン情報とオープンソースライセンス表記は、「このアプリについて」画面でご確認いただけます

v0.12 で何が変わったのか、なぜ変わったのかについては〈HSA v0.12 リリースのお知らせ〉をご覧ください。

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HSA v0.12 リリース|声で「好きな言葉」を届ける。あの音声操作が、手元に戻ってくる

音声操作AIエージェント HSA の新バージョン、HSA v0.12 をお届けします。HSA(hoscm Support Agent)は、スマートホーム環境 hsBox を開発・提供する事業者 hoscm(ホスシーエム)が提供する Android アプリです。

今回の HSA v0.12 には、ひとつはっきりした主題があります。「声で、好きな言葉を、自分の仕組みへ届ける」を取り戻すことです。


かつてできていたことが、できなくなった

スマートホームを自分で組んできた方なら、覚えがあるかもしれません。かつては、音声アシスタントに話しかけるだけで、その言葉ごと自分のサーバーへ送ることができました。

しかし 2022年8月31日、IFTTT の Google Assistant サービスは Google 側の仕様変更に伴い、大きく変わりました。旧サービスのアプレットはアーカイブされ、作り直しが必要になっただけではありません。次のものが失われました。

  • 発話から数値やテキストを取り出してアクションへ渡す「変数」が使えなくなった
  • アシスタントからのカスタム応答が使えなくなった
  • 発話が「ネイ グーグル、activate 〇〇」のような、やや不自然な形になった

つまり、「話した言葉そのものを、自分の仕組みに渡す」という使い方が、事実上閉ざされたのです(出典:IFTTT 公式「Google Assistant changes」)。しかも Google アシスタント自体も Gemini への移行が進んでおり、ルーティンなど一部の機能は互換性の課題を抱えたままです。


HSA は、その使い方を取り戻す

HSA の仕事は、とても単純です。話した言葉をテキストに変え、あらかじめ登録した宛先へ、そのまま届ける。それだけです。言葉をどう解釈するかは、受け取った側が自由に決められます。

だから HSA では、先ほどの「変数」にあたるものが、最初から普通に使えます。呼び名(発話の先頭につける短い語)を決めておけば、呼び名を除いた残りの言葉が、そのまま宛先へ届きます

「テレビ 10チャンネルにして」と話す → 宛先には「10チャンネルにして」が届く。
定型文を選ぶのではなく、話した言葉そのものが届きます。

そして HSA v0.12 では、この宛先を 「リスト(モード)」として束ね、丸ごと切り替えられるようになりました。これが今回の本命です。

もうひとつ、地味ですが大きな改善があります。呼び名の直後に残っていた余分な空白を、自動で取り除くようになりました。受け側がテキストを完全一致で判定する場合でも、そのまま使えます。


HSA なら、間に有償サービスを挿まない構成も取れる

ここまでを読んで、「それ、IFTTT の代わりになるのでは」と思われた方もいるかもしれません。

IFTTT は、無料プランで作れるアプレットの数に上限があります。そのため本格的に使うなら、有償プランが前提になります。しかし HSA → hsBox(もしくはご自身の WebAPI) という経路なら、声は直接手元の仕組みへ届きます。間にクラウドの自動化サービスを挿まない構成を取れるのです。

用途によっては、無料の範囲で完結する方も出てくるでしょう。もちろん、逆に IFTTT を送信先にすることもできます。対応するテンプレートがあれば、hsBox でも IFTTT でも手順は同じです。

ただし、公平に書いておきます。この構成は、声を受け取る側をご自身で用意する必要があります。そこを hsBox が担うのか、自作の仕組みが担うのかは、使う方の選択です。


HSA v0.12 でできるようになったこと

  • 送信先リスト(モード)の切り替え:最大10個まで作り、切り替えられます。切り替えると、「呼び名 → 宛先」のセットが丸ごと入れ替わります。
  • 用途別のモードは、使う人が作る:初期同梱は「通常」の1個だけです。どんな使い分けをするかは、ご自身で決められます。
  • 発話テキストの自動トリム:呼び名の後ろの余分な空白を除去します。全角スペースやタブにも対応しました。
  • 表示をすっきりと:通常は送信結果を短く表示し、調べたいときだけ詳細を出せます。

このほか、複数の不具合修正と使い勝手の改善を含んでいます。具体的な操作手順、および制限事項・注意事項は、HSA の操作マニュアルにまとめました。ご利用前に一度ご覧ください。

HSA v0.12 操作マニュアル(制限事項・注意事項を含む)


HSA の同じボタンのまま、宛先の束だけが変わる

リスト切替が入ると、使い方の想像が広がります。

  • 通常:「エアコン 〇〇」「テレビ 〇〇」など、普段の家電操作
  • 仕事:作業記録やメモの送信先だけを集めた束
  • 集中:いまやっていることだけに絞った、少ない宛先の束

アプリを持ち替える必要も、設定を作り直す必要もありません。HSA の同じ音声ボタンのまま、宛先の束だけが入れ替わります。この「同じ入り口のまま、中身を切り替える」感覚は、使ってみると思った以上に軽やかです。


HSA がこの先に目指しているもの(構想)

ここからは、まだ形になっていない構想の話です。現時点で動くものではありませんが、目指している方向をお伝えします。

設定を「配れる」世界

いまの HSA でも、テンプレートを URL や QR コードから取り込めます。この仕組みを伸ばして、設定を作って配る側を使いやすくする構想があります。

もしこれが実現すれば、何がうれしいのでしょうか。使う人が URL を書かなくてよくなります。詳しい人が作った設定を、QR ひとつで受け取る。家族に渡す、コミュニティで共有する、といったことが軽くなります。

なお、この配信側を担う候補として検討されているのが freeBox です。freeBox は freeBox OSSプロジェクトチームの成果物であり、hoscm はこれを全面的に支援する立場です。詳しくは〈スマートホームを、自由に。freeBox 1.0.0 リリース〉をご覧ください。

HSA の声で、部屋そのものが遊び場になる

もうひとつの方向が、freeBox ゲームプラットフォーム化の構想です。声で答え、テレビやスマートデバイスが映像・音・光で返す。画面の中ではなく、部屋全体を使った体験です。

その接点となる「声をゲームの合図として受け取る」仕組みは、まだ構想段階です。ただし、その足回りにあたる部分は今回揃いました。普段の家電操作と、遊びの合図を、同じボタンで行き来できる── その器は、HSA v0.12 で実際に動くようになっています。

この取り組みにご関心のある方は、「ゲーム制作に参加したい」「デモ出演を希望する」のいずれかを添えて、コラボレーションフォームからご連絡ください。


HSA v0.12 の動作環境と提供状況

  • バージョン:HSA v0.12
  • 動作環境:Android 8.0 以降のスマートフォン/タブレット(v0.11 から変更なし)。音声入力とインターネット接続に対応した端末でご利用いただけます
  • 受け側(hsBox / freeBox など)に変更はありません
  • 提供形態:Google Play のクローズドテスト(Alpha)として提供します。参加方法はクローズドテストのご案内をご覧ください

まとめ:HSA が取り戻したもの

HSA v0.12 は、派手な新機能を並べたバージョンではありません。しかし、音声サービスの仕様変更で閉ざされてしまった「話した言葉を、自分の仕組みへ」という使い方を、HSA が手元に取り戻します。

そしてリスト切替によって、その宛先を用途ごとに束ねられるようになりました。どんな使い分けをするかは、使う人が決める── それが、このバージョンの考え方です。

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声を「宛先」に届ける。HSA v0.11 が仕込んだ、部屋が遊び場になる日への第一歩

音声操作AIエージェント HSA v0.11 をお届けします。スマートホーム環境 hsBox を手がける hoscm の新バージョンです。

一見すると、これは「音声アプリのアップデート」です。しかし開発チームに話を聞くと、見え方が変わりました。この地味な一手は、もっと大きな構想への第一歩でした。すなわち 「部屋そのものが遊び場になる」freeBoxゲームプラットフォーム化 です。

そこで今回は、2つのチームに取材しました。HSA開発プロジェクトと、それとは別に動く freeBoxゲームプラットフォーム化プロジェクトです。両者が目指す先と、交わる一点を追います。

この構想の背景は、先の記事〈freeBox ゲームプラットフォーム化を取材〉でもお伝えしました。本記事は、そこに HSA v0.11 という具体的な一歩が加わった続編です。


HSA v0.11 で何が変わったのか

まず、HSA v0.11 という「モノ」を押さえます。構想の話は、そのあとにしましょう。開発チームは、重要な順に3つを挙げてくれました。

変更1:接続テンプレート化と3種同梱

これまでは、送信先のURLを1本ずつ手で打ち込む必要がありました。しかし HSA v0.11 では、その手間が消えます。あらかじめ形を定義した「テンプレート」の空欄を埋めるだけで、接続先を作れるからです。

さらに v0.11 では、代表的な3種類の基本テンプレートが初期状態で同梱されています。そのため、インストール直後から接続設定を始められます。もちろん、追加テンプレートも QRコードやURLから読み込めます。なお hsBox でも IFTTT でも、対応テンプレートがあれば同じ手順です。

変更2:接続先の複数登録

従来は、送信先がひとつだけでした。しかし v0.11 では、複数の接続先を登録できます。そして発話の先頭につけた短い「呼び名」で送り分けられます。たとえば「エアコン ○○」「テレビ ○○」のように、機能ごとに宛先を切り替えられるのです。

変更3:作り直しに強い内部構造

送信内容は、保存時に「スナップショット」として確定します。そのため、元のテンプレートを消しても、既存の接続はそのまま動きます。これは表から見えない変更です。しかし開発チームは、この先の拡張すべての前提になる土台の入れ替えだと位置づけています。

つまり HSA v0.11 は、派手な機能追加ではありません。むしろ「この先いろいろ載せられる土台を整える一歩」です。声を届ける仕組み自体は、最初からありました。そして v0.11 は、その届け先を増やし、設定のハードルを下げる段階なのです。


HSA v0.11 がなぜ「ゲーム」への布石になるのか

3つの変更のうち、開発チームが布石として挙げたのは、複数登録です。そして、その背後にある「モード」という2階層のデータ構造でした。

v0.11 の時点では、利用者が使うモードはひとつだけです。しかし内部には、もう一段の仕組みが用意されています。「通常モード」「ゲーム集中モード」のように、用途ごとに接続先セットを丸ごと切り替える器です。なお、切り替えUI自体は次バージョン v0.12 での実装を予定しています。

では、なぜこれが布石なのでしょうか。開発チームの説明が鮮やかでした。

普段は「エアコンつけて」と家電を操作している同じ音声ボタン。それがゲームを始めた瞬間、「A」「せーの」「もう一回」といった合図の入り口に変わる。アプリを持ち替える必要も、設定を作り直す必要もない。ひとつのモードを切り替えるだけで、日常操作とゲーム操作が同居する

その受け皿が、v0.11 で仕込まれた2階層構造です。

音声とゲームが交わる点

では、音声エージェントとゲームは、どこで交わるのでしょうか。HSA は「声を、決まった宛先にテキストとして届ける」ことに徹した軽いクライアントです。だからこそ、届いたテキストをどう解釈するかは、受け取る側が自由に決められます。その交差点として構想されているのが、freeBox 側に置く「HSAヘルパープラグイン(仮称)」です。つまり、HSA から届いた声を、ゲームのイベントとして受け取りさばく役割を担います。ただし、これは v0.12 以降に向けた構想であり、いま動くものはありません。


HSA v0.11 開発チームが目指す世界

ここから、構想の話です。開発チームが最終的に実現したい世界を、一文で聞きました。

専門知識がなくても、声ひとつで、家じゅうの機器や仕組みを自分の思いどおりに動かせる世界。

むずかしい設定を覚える必要はありません。高齢の方や不慣れな方でも、安心して使えます。開発チームがいちばん大事にしているのは、この点です。

だからこそ、「今」土台を作る理由も一貫しています。テンプレートと複数接続という「拡張の器」は、この先の展開すべての前提になります。つまり hsBox 側の強化も、ゲーム化も、この器の上に乗ります。器を作らないまま個別機能を足すと、後で必ず作り直しになります。そのため、機能を増やす前に、今この土台を固めているのです。なお hsBox 本体の最新版については〈hsBox1.4 正式リリースのお知らせ〉もあわせてご覧ください。


もうひとつのチーム:freeBoxゲームプラットフォーム化プロジェクト

ここで、もう一方の当事者に登場してもらいます。freeBoxゲームプラットフォーム化プロジェクトです。

まず、立ち位置を正確に押さえます。土台となる freeBox は、hsBox 上でプラグインを管理・実行する仕組みです。そして、これは freeBox OSSプロジェクトチームの成果物です。なお hoscm は、これを全面的に支援する立場にあります。詳しくは〈freeBox 1.0.0 リリース〉をご覧ください。

では、ゲームプラットフォーム化プロジェクトとは何でしょうか。これは freeBox OSS の土台に乗る取り組みです。「ゲームという用途を、誰でも同じ作法で作れるようにする層」を重ねます。OSS本体を作り替えるものではありません。むしろ、その土台を”遊び”に向けて開き、サードパーティが参加しやすい独立した入口を用意します。

では、なぜ層を分けるのでしょうか。freeBox 本体は、用途を限定しない汎用の箱です。そこにゲーム向けの規約を直接混ぜると、本体が特定用途に引っ張られます。しかし標準化を切り離した層として持てば、話は変わります。本体の中立性を保ったまま、参入したい人が「ゲームだけを見て乗る」ことができます。つまり、本体を汚さずに、参加者向けの入口を独立させられるのです。

目指すのは「部屋そのものが遊び場になる」世界

このプロジェクトが実現したい世界も、一文で聞きました。

部屋そのものが遊び場になる。音声など多様な入力と、家じゅうのデバイス出力を組み合わせた体験。それを誰もが同じ作法でプラグインとして作り、持ち寄れる世界です。

既存のゲーム機やゲーム配信基盤は、基本的に「画面の中」で完結します。しかし、この構想は本質的に違います。入力と出力が、部屋のデバイスに開いているからです。音声で答え、テレビや各種スマートデバイスで映像・音・光が返ります。つまり、マルチ入力 × マルチ出力の体験です。

そしてOSSならではの価値は、決めごとが少なく、公開されていることです。ゲームの中身は Python で完全に自由です。標準化するのは、入出力の「形」と最小限のルールだけです。つまり「これさえ守れば、あとは自由」という、ごく薄い共通ルールです。だから、公開されたルールとお手本コードを真似れば、誰でも作れます。


2つのチームは、互いに何を期待しているのか

取材で印象的だったことがあります。2つのプロジェクトが、互いに期待を投げ合っていることでした。ここが、今回いちばんお伝えしたい構図です。

ただし、大切な前提があります。以下はいずれも「確定した仕様」ではありません。あくまで現段階での相互の期待・方向感です。両チームとも、そこは強調していました。

HSA から freeBox への期待

HSA が提供できるのは「声による、宛先の分かれた入力」です。呼び名で入力を仕分け、残りのテキストを特定の宛先へ届けます。そのため、ゲーム側から見れば強力です。テンプレートを用意するだけで、どんなコマンド体系にもつながる音声コントローラになります。

さらに、受け側の freeBox は、複数端末からの入力を同時に受け付けます。そして、どの端末から来たかも見分けられます。これを使えば、面白い遊びが成立します。みんなが一斉に声を上げ、いちばん早かった人を判定する ── 早押しクイズのような「早答え」の勝負です。ただし、これはこれから作る構想であり、実働デモはありません。むしろ、一緒に作る仲間を募集している対象です。

そして重要な点があります。HSA開発チームは、ゲーム化を「唯一の行き先」だとは考えていません。声で家じゅうを動かす同じ仕組みは、ほかの用途の基盤にもなり得るからです。たとえば日常生活の支援(ADL支援)や、スマートホームのさらなる強化です。つまりゲームは、そのなかでもとりわけ人の目に触れやすい「入口のひとつ」なのです。

HSA v0.11 と freeBox の分岐図(ゲーム化/ADL支援/スマートホーム)
HSA v0.11 と freeBox の関係図。ゲーム化は唯一の行き先ではない

freeBox から HSA v0.11 への期待

その前提として、大事な事実があります。freeBox は「誰でも入力用のアプリを作ってつなげられる、オープンなAPI」です。声でも、ボタンでも、センサーでもかまいません。決められた形式さえ守れば、どんな入力アプリでも接続できます。そのため、ゲーム化プロジェクトは、この開かれた入口を前提に構想を組み立てています。

実証第一号としての HSA v0.11

その上で、ゲーム化プロジェクトは HSA を特別な存在と見ています。すなわち、そのオープンなAPIに最初につながった「実証第一号の入力アプリ」です。音声を文字列化して freeBox に渡す ── その一本が現実に通れば、経路が実物として動きます。つまり「入力アプリ → freeBox → ゲーム」という流れが、机上の設計でないと証明されます。だから HSA は、あとに続く入力アプリにとって、最初の生きた実例になります。

その上で、ゲーム体験の側から「HSAがこう育つと面白い」という方向感も挙がりました。繰り返しますが、これは要求仕様ではなく期待です。

  • 言葉を素直に渡してくれる方向。ゲーム側は文字列を自由に解釈します。だから、意味を決めつけず、話者の言葉をそのまま渡してもらえると、作り手の自由度が上がります。
  • 端末やプレイを識別できる方向。端末やセッションが区別できれば、複数人プレイや途中参加のような体験を設計しやすくなります。
  • 入力アプリの「標準形」になる方向。HSA が良い手本になれば、後続の入力アプリも同じ作法で作れます。つまり便利アプリであると同時に、「入力アプリはこう作る」というお手本にも育ってほしい、というわけです。
HSA v0.11 とゲーム化PJの相互期待の図(現段階の期待・方向感)
HSA v0.11 とゲーム化PJが投げ合う相互期待の図

面白いのは、この2つの矢印です。互いのプロジェクトへのインプットそのものになっているからです。つまり、片方の期待が、もう片方の設計のヒントになります。そんな循環が、開かれたエコシステムの内側で起きはじめています。


【動画】声で、部屋が動く ── イメージ

HSAv0.11
HSAv0.11

この短い映像は、目指している体験の”イメージ”です。実際のゲーム画面の録画ではありません。これから一緒に作っていく世界の方向を表しています。


HSA v0.11 を試す・一緒に作る

最後に、この記事を読んで「面白そう」と感じた方への入口をまとめます。

HSA v0.11 を実際に触ってみたい方へ

この記事が世に出るタイミングは、ちょうど HSA v0.11 のリリースにあたります。

  • 入手方法:現在 HSA は、Google Play の クローズドテスト参加リンクから入手できます。しかも無償で参加できます。
  • 動作環境:Android 8.0 以降のスマートフォンまたはタブレットです。音声入力とインターネット接続に対応した端末が必要です。
  • すぐ始められる:インストール直後から、同梱の3種類の基本テンプレートで接続設定を始められます。追加テンプレートは QRコードまたはURLで読み込めます。

なお、いまクローズドテストという形をとっているのは、機能面の制約ではありません。一般公開への切り替え条件(テスター数)に、まだ達していないためです。裏を返せば、あなたの参加が公開を前進させます。ぜひ、最初のテスターの一人になってください。

「一緒に作る側」に興味がある方へ

freeBoxゲームプラットフォーム化は、これから仲間を募る段階です。両チームとも、次のような参加を歓迎しています。

  • ゲーム制作参加:公開された最小限のルールに沿ったゲームプラグインを、一緒に作ってくれる方。
  • デモ出演・協力:告知動画やデモの出演・検証に関わってくれる方。
  • 名称・テーマ提案:プラットフォームやサンプルの名前・題材のアイデア。

参加・相談の窓口

参加・相談の窓口は、hoscm コラボフォームに集約しています。メッセージ欄に用件のキーワードを書き添えてください。たとえば「ゲーム制作参加希望」「デモ出演希望」「名称・テーマ提案」です。詳しい制度は〈hoscm コラボレーションプログラム〉をご覧ください。

(※お手本コードや共通ルールの仕様は、現在整理中です。公開が確定したら、あらためてご案内します。まずはコラボフォームからお声がけください。)


音声アプリの、地味に見えるアップデート。しかし、その内側には確かな一歩が仕込まれていました。「部屋そのものが遊び場になる」という構想への第一歩です。

この一歩から先を、一緒に作っていく仲間を、私たちは探しています。


本記事は、HSA開発プロジェクトおよび freeBoxゲームプラットフォーム化プロジェクトへの取材(2026年7月)に基づいて構成しました。構想・将来像に関する記述は取材時点のものであり、確定した仕様ではありません。freeBox は freeBox OSSプロジェクトチームによるオープンソースの成果であり、hoscm はこれを支援する立場にあります。


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HSA(hoscm Support Agent)v0.11 操作マニュアル

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お知らせ

HSA Ver0.11の方向性とご意見募集——音声で広がるサービス連携の未来

にお届けしたHSA Ver0.10 クローズドテストのご案内から、約2か月が経ちました。テスト参加者の皆さまから貴重なご意見をいただきながら、HSA(hoscm Support Agent)はゆっくりと、しかし着実に育ってきています。

今回はその次のステップとして、HSA Ver0.11で進めたい方向性と、その先のバージョンに向けた検討事項をお伝えします。あわせて、皆さまのご要望・ご意見を募集します。HSAの「使い方の幅」を一緒に広げていただける方、ぜひ最後までお付き合いください。


HSAのいま——音声で動くスマートホームエージェント

HSA(hoscm Support Agent)は、音声で操作できるスマートホーム向けAIエージェントです。Ver0.10ではクローズドテストを開始し、家の中の機器やサービスを「話しかけるだけで動かす」体験を、参加者の皆さまに試していただいています。

テスト期間中にいただいたフィードバックの中には、こんな声が多くありました。

  • 「使い慣れてくると、もっといろんなサービスとつなぎたくなる」
  • 「自分が普段使っているWebサービスを、音声で呼び出せたら便利」
  • 「一つの言葉から、複数のサービスへ同時に指示を出したい」

これらの声に共通しているのは、「もっと自由に、もっと広く、自分のスタイルでつなぎたい」という想いでした。Ver0.11以降の方向性は、まさにこの想いに応えるためのものです。


HSA Ver0.11で実現する強化ポイント

Ver0.11の中核となる強化ポイントは、「音声指定で複数の連携先に対応できるようにする」ことです。これにより、HSAは単なる音声操作ツールから、音声で動くサービス連携プラットフォームへと一歩進化します。

Ver0.11の仕様はほぼ固まっており、現在は実装と検証を進めている段階です。主な強化内容は次のとおりです。

① WebAPI全般への直接対応

文字列入力が可能なWebAPIであれば、HSAから直接呼び出せる仕組みを組み込みます。世の中の多くのWebサービスは、すでにAPIを公開しています。それらを音声経由で動かせるようになれば、活用範囲は一気に広がります。

② IFTTT経由での柔軟な接続

直接APIを叩くだけでなく、IFTTT経由でのサービス接続もサポートします。IFTTTのレシピを使えば、コードを書かなくても多種多様なサービスとつなげられます。「ちょっと試したい」「プログラミングは苦手」という方でも、自分らしい自動化を組み立てられる入口になります。


その先——MCPサーバー対応も視野に

Ver0.11で土台を整えたうえで、その先のバージョンではMCP(Model Context Protocol)サーバーへの対応も検討しています。AI連携の標準として急速に注目を集めているMCPに対応することで、AIアシスタントと連動した、より高度なワークフローを音声から呼び出せるようになります。

WebAPI・IFTTT・MCPという3つの入口を組み合わせることで、HSAは「自分の生活・仕事に合わせて、自由に連携先を選べるプラットフォーム」を目指していきます。MCP対応のタイミングや具体的な仕様は、Ver0.11リリース後の状況とご利用者の声を踏まえて決めていきます。


広がる使い方のイメージ

Ver0.11以降の世界では、たとえばこんな使い方が現実になります。

  • 🗣️ 業務システムへの音声入力:「今日の作業ログを記録」と話せば、自社の業務システムのAPIへ自動でデータが送られる
  • 📊 複数サービスへの一括指示:「会議始めます」の一言で、カレンダー登録・Slack通知・録音開始まで同時に実行
  • 🏠 家事まわりの自動化拡張:「明日のゴミ出し教えて」で自治体APIを叩き、忘れがちな分別情報を音声で案内
  • 🌦️ 状況連動の通知:天気APIや交通情報APIと組み合わせ、「出かける前に確認して」で必要な情報をまとめて読み上げ
  • 🤖 AIアシスタントとの連動:MCP経由で、要約・翻訳・調べものといった作業を音声から起動(その先のバージョンで対応予定)
  • 🛠️ 自分専用のショートカット:IFTTTで作った独自レシピを、音声トリガーで実行

大事なのは、これらが「あらかじめ用意された機能の中から選ぶ」のではなく、「自分が必要なサービスをつないでいける」形になることです。プラットフォームとしての自由度こそが、Ver0.11以降で目指している姿です。


皆さまの声を聞かせてください

Ver0.11の仕様はほぼ固まっていますが、その先のバージョンで何を優先するかは、これからご利用いただく皆さまの声を反映しながら決めていきたいと考えています。MCP対応の具体的な範囲、追加で対応してほしいサービス、ユースケースなど、ぜひお寄せください。

たとえばこんなご意見をお寄せいただけると、開発の参考になります。

  • 音声でつなぎたい具体的なサービス・API名
  • 「こんな使い方ができたら嬉しい」というシーン
  • IFTTT・MCPのうち、どちらを優先してほしいか
  • 業務利用 / 家庭利用、どちらの場面で使いたいか

ご意見は、過去にご案内したアンケートフォームからお寄せください。これまでにいただいた回答とあわせて、今後の開発計画に反映していきます。


HSAを実際に試してみたい方へ

「使い方を考える前に、まずは触ってみたい」——そんな方には、現在実施中のクローズドテストへの参加をご案内しています。

現時点でHSAをご利用いただける方法は、このクローズドテストのみです。通常版のリリース時期は未定ですが、テスト参加者が増えるほど、改善のサイクルが速くなり、リリースも早まります。HSAを一緒に育てていただける方を、引き続き募集しています。

詳細はHSA Ver0.10 クローズドテストのご案内をご覧ください。


音声を入口に、生活と仕事のサービスを自由につないでいく——HSA Ver0.11は、その世界観に向けた次の一歩です。皆さまの声と一緒に、その先の姿を形にしていきたいと考えています。

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お知らせ

2026年4月公開:新API基盤Autonomous Permissionless Infrastructureとは

API(Application Programming Interface)という言葉は、すでに一般的なものになりました。システム同士をつなぐための仕組み、という意味で使われることが多い言葉です。
しかし実際に何かを作ろうとすると、その裏にある「制約」に気づく場面も少なくありません。

本記事では、そうした前提を少しだけ見直し、
「最初から自由に動かせる状態」を前提とした新しい設計について紹介します。

それが、hoscmが提案する
Autonomous Permissionless Infrastructure です。

一見すると少し極端な考え方に見えるかもしれませんが、
すでに一部は実際に動作しています。

図とあわせて、その構造と考え方を順に解説していきます。まずは、シンAPIの概念そのものを少しだけ整理してみます。


■ APIとは何か?接続から「環境」への変化

API(Application Programming Interface)は、一般的にシステム同士を接続するための仕組みです。

しかし実際の開発現場では、APIは単なる接続手段ではなく、
利用制限や管理ルールを含む「環境」そのものとして機能しています。


■ なぜAPIは「許可」が必要なのか

一般的なAPIやプラットフォームでは、利用前に次のような手続きが必要です。

  • APIキーの発行
  • 利用申請や審査
  • 利用制限(レート制限)
  • 規約への同意

これらは安全性・安定性を担保するために必要な仕組みです。

一方で、

「APIを使う前に許可が必要」

という構造を生み出しています。


■ 許可不要(Permissionless)な設計という考え方

ここで重要になるのが「Permissionless(許可不要)」という概念です。

ただしこれは、

  • 無制限に使える
  • 制約がない

という意味ではありません。

あらかじめ公開された範囲において、誰でも自由に利用できる設計

を指します。


■ 新しいAPIの定義:Autonomous Permissionless Infrastructure

hoscmでは、この考え方を次のように定義しています。

Autonomous Permissionless Infrastructure

これは、従来のAPIとは異なり、

「接続の仕組み」ではなく「自由に動かせる環境」

としてのAPIです。


■ 分散システムとしての構造(図解のポイント)

New API Concept: Autonomous Permissionless Infrastructure
New API Concept: Autonomous Permissionless Infrastructure

この仕組みは、中央集権的なシステムではなく、
分散型の構造を持っています。

主な構成要素は次の通りです。


freeBox Ecosystem(機能の配布・共有)

機能やモジュールを共有するエコシステムです。
IoT機器を制御するロジックなどがここで流通します。


hsBox / freeBox(実行基盤)

実際の処理を実行するコア部分です。

  • 軽量
  • 高速
  • 再現性のある動作

を特徴とし、安定した実行環境を提供します。


HSA(ユーザーインターフェース / エージェント)

ユーザーが操作するためのUIであり、
将来的には自律的に動作するエージェントとして機能します。


Claude Code AI(生成・補助)

AIはコード生成や構成の補助、操作の一部代替を担います。
ただし、実行主体ではありません。


● Storage / IoT Devices(ストレージ・IoT機器)

センサーやデバイスなど、最終的に制御対象となる実体です。


■ 中央集権ではないが「主体」は存在する

この構造は分散型システムですが、
「中心が存在しない」という意味ではありません。

単一の管理主体による集中制御を行わない

という設計です。


■ 主体は人間であり、AIではない

このシステムにおいて、最終的な主体は人間です。

  • 何を作るか
  • どの機能を使うか
  • どこまで接続するか

これらの判断は常に人間が行います。

AIはあくまで補助的な役割にとどまり、

  • 操作の支援
  • 構成の提案
  • 一部の自動化

を担当します。


■ 実行はhsBoxが担う(信頼性の担保)

AIとは別に、

実行の責任はhsBox / freeBoxが担います

これにより、

  • 高速処理
  • 安定動作
  • 再現性

が確保されます。


■ なぜこの分散構造が成立するのか

この仕組みが成立する理由はシンプルです。

公開する範囲をあらかじめ制御しているため

  • 無制限ではない
  • しかし、許可された範囲では自由

このバランスによって、

自由と制御が両立します


■ 従来の開発との違い(API利用の変化)

従来の開発フロー:

  1. APIの利用申請
  2. 設定・準備
  3. 実行

この構造では:

  1. まず動かす
  2. 試す
  3. 必要に応じて拡張する

という流れになります。


■ まとめ:APIは「使うもの」から「動かせる環境」へ

これまでAPIは「利用するもの」でした。

これからは、

自由に動かせる環境としてのAPI

へと変化していきます。


■ 今後の展開(コラボレーション)

現在、この仕組みは一部で動作しています。

2026年4月後半より、

製品コラボレーションの受付を開始予定です。


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お知らせ システム リリース 機能使用方法

HSA Ver0.10公開!クリエイター向けクローズドテスト開始

HSA Ver0.10 クローズドテスト開始

HSA(hoscm Support Agent)Ver0.10のクローズドテストを開始しました。
Google Play上での審査は完了しており、クローズドテスト参加者向けに利用可能です。

HSAv010
HSAv010

HSAは、家庭やオフィスでのスマートデバイス操作を音声やアプリで支援するエージェントです。
今回のVer0.10は、初回公開版として、コラボに関心のあるクリエイターや企業向けに体験していただくことを目的としています。


HSAでできること

HSAは、スマートホーム機器やIoTデバイスと連携し、日常の操作をサポートします。
Ver0.10では、IFTTT経由でのデバイス連携を体験可能です。
操作の幅はIFTTTの対応範囲に依存しますが、hsBox連携済みのシナリオであれば、動作確認が可能です。

HSA連携イメージ
HSA連携イメージ

※IFTTT連携はあくまで例示であり、HSA単体での操作簡易性を保証するものではありません。


クローズドテスト参加方法

HSA Ver0.10のクローズドテスト参加は、専用ページから申し込みが可能です。
ページ内のフィードバックフォームで、参加後すぐに意見や改善要望を送信できます。

参加者からのフィードバックは、今後のHSA開発や機能改善に反映していく予定です。


今後の展望とコラボのご相談

HSAは今後も順次アップデートを予定しています。
今回のクローズドテストは、コラボに関心のあるクリエイターや企業の方々が、HSAを早期に体験し、アイデアや意見を反映できる貴重な機会です。

ぜひこの機会にHSAを体験し、共に未来のスマート操作体験を作り上げましょう。
【コラボ】hoscm コラボレーション推進プロジェクト始動


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https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hoscm.hsa
GooglPlayからの参加

Webからの参加

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