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お知らせ システム 機能使用方法

hsboxでのWiFi接続、ネットワーク接続のトラブルシューティング

ここではhsboxでのネットワーク関連のトラブルのパターンとその対策について扱います。

■1. はじめに

このWebページのURLは、hsboxがインターネットに接続できない状態のときQRコード(赤色)でhsboxのコンソールに表示します。このページでは、そのトラブルの原因と対策を示し、問題解消を支援します。

■2.原因・要因

 直接的な問題は、「hsboxからインターネット上サーバに向けたpingへの応答がない。」ことです。 ルータなどのネットワーク機器が原因のこともあります。まず、他の機器からインターネットへのアクセスができているか確認してください。家庭内LAN上の他の機器がインターネットにアクセスできている場合は、hsboxが家庭内LANに接続できていません。以降は、hsboxが家庭内LANに接続できていない問題を扱います。

●2.1. 有線LANでご利用の場合
物理的な原因:
・hsboxが動作するPCと家庭内LANが接続できていない。
 A)LANケーブルが抜けている、抜けかかっている。
 B)LANケーブルの接触不良。
 C)LANケーブルの種類を間違えている(クロスケーブルとストレートケーブルなど)。
ネットワークシステム的な要因:
 D)DHCPが起動していない。
 E)複数のDHCPが起動している。 

 
●2.2. WiFi環境でご利用の場合
  WiFiでネットワークに接続できていません。
初めてhsboxを利用される場合は、WiFiの設定が必要です。

●2.3. 一時的に赤色QRコードが表示される場合
起動の過程で一時的に赤色QRコードが表示されることがありますが、これはネットワーク関連の準備が完了する前に、インターネット接続確認を行ったことによるものです。十数秒で赤色QRコード場消える場合は問題ありません。
  通常運用中に赤色QRコードが一時的に表示される場合は、一時的にネットワーク接続が切れている可能性があります。頻繁に発生する場合は、ネットワークに問題がある可能性があります。ネットワークの管理者等にご相談ください。

■3.原因の確認、切り分け

●3.1.LANケーブル接続
LANケーブルのコネクタ部のLEDが点灯・点滅していなければ、A)~C)のいずれかが原因であることが濃厚です。

LANケーブルを抜き差しして、カチッと音がするところまで押し込んでください。
 それでも、LEDが点灯・点滅しない場合は、C)の可能性があります。そのほかのパターンとして「ネットワーク機器の電源が入っていないか故障している」、「LANケーブルが断線している」、も考えられます。

●3.2.WiFi接続
 始めて利用するWiFiの場合など、設定をしていないときは接続できません。一度設定済みの場合は、WiFiルータの設定が変わったなどが考えられます。
hsbox1.03.01以降は wifiコマンドなどで状況を確認できます。hsbox1.03.00.03以前はGUIモードに切り替えて確認してください。

 ●3.2.1. hsbox1.03.01以降

 URLの赤のQRコード

— hsbox cannot reach to the internet. —
ubuntu login:

と表示されたら、

ubuntu login:ubuntu

と入力後に「Enter」を押下し、Ubuntuにログインします。

ubuntu@ubuntu:~$

と表示されることを確認します。

ubuntu@ubuntu:~$ /home/hsbox/sh/wifi.sh 

と入力後に「Enter」を押下し、Wi-Fiの設定を確認します。

ubuntu@ubuntu:~$ /home/hsbox/sh/wifi.sh 
----------------------------
--- WiFi Setting       ---
----------------------------
Usage:
/home/hsbox/sh/wifi.sh <SSID>  <PASSWORD>
/home/hsbox/sh/wifi.sh <SSID>  DEL

WiFi Status:
DEVICE          TYPE      STATE     CONNECTION
enp1s0          ethernet  接続済み  有線接続 1
wlp2s0          wifi      切断済み  --
p2p-dev-wlp2s0  wifi-p2p  切断済み  --
lo              loopback  管理無し  --


Avarable SSID:
IN-USE  BSSID              SSID            MODE        
        FA:8F:CA:XX:XX:XX  --             インフラ    6     
        00:90:FE:XX:XX:XX  elecom2g-XXXX  インフラ    1    
        80:22:A7:XX:XX:XX  DE587XXXXXXXX  インフラ    1

日本語部分が文字化けして読めない場合は次のようにLANG=Cを前に追加して実行してください

ubuntu@ubuntu:~$ LANG=C  /home/hsbox/sh/wifi.sh 

 「WiFi Status:」の”TYPE”欄が wifiのものが、WiFi接続の状態です。 ”接続済み”になっていれば、WiFi接続できています。”切断済み”であれば、WiFi設定を行い接続しください。
「Avarable SSID:」に利用可能なWiFiのSSIDが表示されます。



●3.2.2. hsbox1.03.00.03以前
有線LAN環境と同じ手順で、起動します。

hssの Q&Aも参考にしてください。

起動にある程度時間がかかります。

左上に 「hsbox login:」と表示されるまで待ちます。

1.左上にhsboxの表示が出るまで待ちます
  プロンプトがhsboxになったら Ubuntuにログインします
  アカウント ubuntu パスワード なし

2. GUIモードに変更します
sudo systemctl isolate graphical.target

3.GUIモードが起動するのを待ちます。 ちょっと時間がかかります

 左下の「アプリケーション」を選択します(3x3の点のマーク)

4. 「設定」を選択します  (歯車のマーク 右側にあります)

5. 設定で WiFiを選択します。

6. 自分が使用するWiFiを選択し、 セキュリティパスワードを設定ます。
   WiFiで接続します。

7. 少し時間がたつと、 CUIモードに変わり、QRコードが表示されます。

8. QRコードか、表示されたURLにアクセスするとhsboxが使えるようになり、有線LANを接続して起動したのと同じ状態になります。

※この状態、WiFiだけの接続で、hsboxのライセンス登録ができること確認済みです

■4.対策

●4.1.LANケーブル接続
A)~B) LANケーブルを接続・抜き挿しし、LEDが点灯・点滅していることを確認して、hsboxを再起動してください。
C)LANケーブルを交換(ストレートケーブル)し、LEDが点灯・点滅していることを確認して、hsboxを再起動してください。

電源ボタンを押してシャットダウンするか、 3.2.2.および4.2.2記載の手順でシャットダウンして、hsboxを起動します。


●4.2.WiFi接続
 ●4.2.1. hsbox1.03.01以降の場合
①上記の手順で、WiFiコマンドを次のように実行します

ubuntu@ubuntu:~$ /home/hsbox/sh/wifi.sh (Wi-FiのSSID) (Wi-Fiのパスワード)

と入力後に「Enter」を押下し、Wi-Fiの設定を完了します。

②URL及びQRコード表示

①のWi-Fi設定後、hsboxトップメニューのURL及びQRコードが表示されます。

※URL及びQRコードが表示されない場合、

ubuntu@ubuntu:~$ sudo shutdown -h now

と入力後に「Enter」を押下し、シャットダウン、再起動してください。

●4.2.2. hsbox1.03.00.03以前の場合
  3.2.2.記載の手順で設定してください

■5.補足、解説

③hsboxトップメニュー表示

表示されているURLにアクセスまたはQRコードをスキャンすると、hsboxトップメニューが表示され、有線LAN接続時と同様に使用可能になります。

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お知らせ システム

hsboxの2022年3月時点のサポート状況

hoscmは2022年3月21日にhsbox1.2をリリースしました。このリリースに合わせて現時点のhsboxのサポート状況の情報整理と今後のサポート計画についてお知らせします。この情報はベースOS(Ubuntu)の状況や、採用コンポーネントのリリース状況により随時見直しを行います。

■2022年3月26日時点の状況

現在、通常サポート期間中の最新バージョンはhsbox1.01.04.01の1バージョンのみです。 hsbox1.02.00.00は開発者向けのみの限定サポートです。これらは通常のサポートライセンスの範囲でサポートを提供します。

 また、hsbox1.01.03.01は拡張サポートの対象です。要求をもとに個別に調整を行ったうえでパッチ提供します。

 なお、hsbox1.2は、hsbox1.3リリース後にサポートする予定です。hsbox1.0についてはすでにサポートを終了しています。

メイン開発:開発のメインストリームです。新規の機能開発はここで行います。

メンテナンス:このパス上では新規機能開発は行いませんがバグの修正のほかバックポートをおこないます。特に制限がない場合は平行開発(同一ソースによるビルド)を行います。サポート期間はOSのサポート期間の同じです。

要求ベースメンテナンス:個別の要求によるパッチ提供です。費用等を個別調整のうえ提供します。

非互換パス:hsboxはバージョン間で上位互換を維持する方針です。しかしながら、ベースOSや利用ライブラリのバージョンアップ伴い発生した非互換をhsbox実装で吸収できないなどに理由によりhsboxバージョン間での非互換が発生します。このhsboxバージョン間での非互換部がある部分を非互換パスとして示しています。

■関連サポート情報

各スマートデバイスの動作確認状況については後日整理して公開します。
公開済みの対応関連の情報をいかに整理します。
〇 コマンド、メニューの対応機能

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お知らせ システム リリース

hsbox1.2 をオプションモジュール開発者向けにリリース

hoscmは2022年3月21日に、hsbox1.02.00.00をリリースしました。1.02.00.00は、hsbox1.01.04.01をベースに、利用OSをUbuntu21.10に更新したバージョンです。このイメージはベースOS更新の影響有無を検証することを目的としたリリースです。オプションモジュールへの影響を検証する際に活用してください。
hsbox1.2のUSBイメージはhssから開発者サイトに入りダウンロードしてください。

また、Ubuntu20.04とUbuntu21.10の差異および差異よって発生したhsbox変更点の情報を、「既知の問題、変更点」として開発者サイトにまとめて公開しています。実際の動作検証と合わせて情報活用してください。

■hsbox1.2 ダウンロード版ライセンスの無料提供


hsbox1.2およびhsbox1.3でも協力者向けにライセンス提供を継続します。
暫定的にhsbox1.1と同じ内容で実施します。後日、ご協力いただく内容と提供ライセンスなどについての情報を更新する予定です。

hsbox1.2およびhsbox1.3は hsbox1.1のライセンスを継続して利用できます。

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お知らせ システム リリース

hsbox1.2 の情報をオプションモジュール開発者向けに公開しました

hoscmは2022年3月19日に、hsbox1.2のリリースに向けて作業を開始いたしました。hsbox1.02.00.00は、hsbox1.01.04.01をベースに、利用OSをUbuntu21.10に更新したバージョンです。このイメージはベースOS更新の影響有無を検証することを目的としたリリースです。

事前にUbuntu20.04とUbuntu21.10の差異および差異よって発生したhsbox変更点の情報を、「既知の問題、変更点」として開発者サイトにまとめて公開しました。実際の動作検証と合わせて情報活用してください。
hsbox1.2の情報はhssから開発者サイトに入り参照してください。

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システム 機能使用方法

設定を反映するために再起動が必要な設定項目

hsboxの設定項目には設定変更を反映するのにマシン再起動が必要な項目があります。

固定IP: 仮想サーバ機能を特定のIPでサービスする場合などに使用します。

ルーティング設定: 別のネットワークセグメントにあるスマートデバイスを制御する場合などで使用します。

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システム 機能使用方法

システム情報 ホスト名指定機能

hsbox1.01.03より、ホスト名を指定する機能を追加しました。

「システム情報」タブ → ホスト名変更で、指定します。

変更の反映には時間がかかります。

hsbox1.01.03よりでホスト名指定のデフォルトを”hsbox”に変更しています。上図のようにホスト名未設定の場合、ホスト名として”hsbox”を使用します。
 設定を削除する場合は、”DEL”とだけ入力して設定変更してください。

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システム 機能使用方法

hsboxスマホ向けコマンドボタン実行/生成ページ


下の画面は、降雨レーダの画像を特定のスマートディスプレイ(下の例ではChromecast Ultraをつないだテレビ)に表示するメニューボタンを作成した直後の表示です。

 ”操作対象”を選択し、”URL”に表示するjpeg画像、mp3、mp4のURLを入力します。つぎに”動作選択”で、テスト「実行」するか、ボタン「作成」するか選択します。この状態で下の「実行」ボタンを押すと、 テスト実行もしくはボタン生成することができます。
 なお、ボタン生成する場合は、”文面”に、ボタンに表示する文面を入力してください。
 「実行」すると、”操作対象”の入力枠の右側に選択されたスマートデバイス名を表示します。このスマートデバイス名は各スマートデバイ側で設定した名称を使用します。
選択肢の枠内に表示するスマートデバイスコードは、hsbox内で使用するコードです。自動探索の場合、探索ごとにスマートデバイスに紐付けられるコードが変わることがあります。※再探索にはついては設定ページの説明を参照してください。

※YouTube動画を再生する指定
 ”URL”には何も入力せず、”パラメータ”にYouTubeの パラメータ、 つまり「 https://www.youtube.com/watch?v=aNraec5iEBk 」というURLの場合、「aNraec5iEBk」の部分です。 この文字列を、”パラメータ”に入力して、 「実行」ボタンを押します。

※任意の文面をしゃべらせる指定
 ”URL”および”パラメータ”には何も入力せず、 ”文面”に、しゃべらせたい任意の文面を入力して、「実行」ボタンを押します。
 入力した文面を日本語として認識して、指定した操作対象のスマートデバイスで再生します。下は、サンプルの音声です。



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システム 機能使用方法

hsboxスマホ向け設定ページ

下の画面は、スマートデバイスの探索が完了した後の初期設定の表示です。

認証有無
 スマホ向けページの認証有無指定です。認証あり(ON)にするとスマホ向けページへのアクセスでログイン画面を表示します。この認証はPC向けページと共通です。一度ログインするとPC向けページとシームレスに遷移できます。
デフォルトは、「OFF」です。セキュリティ対策が必要な場合は「ON」にしてください。なお、本設定のON/OFFに関係なくPC用ページには認証が必要です。本設定が「OFF」でも、PC用ページで認証した後、スマホ向けページに遷移すると認証済み状態で利用できます。
※上はログイン認証済みの状態です。ログイン済みの場合「デバイス更新」ボタンを押せます。

QRコード表示
 hsboxが動作するマシンのコンソールにスマホ向けページのURLをQRコード表示します。この機能のON/OFFを指定します。

メニューバー表示
 PC用と共通のメニューバーの表示のON/OFFを指定します。メニューバーをOFFした場合は、オレンジ色のボタンに「PC用トップメニュー」ボタンを表示します。
下は、メニューバー表示をOFFにした場合の表示です。

再スキャン
 スマートデバイスを再探索します。スマートデバイスを追加したり、スマートデバイスに接続できないときに再スキャンしてください。
※DHCP等でスマートデバイスのIPアドレスが変わったときは再スキャンが必要となります。IPアドレス固定の設定を推奨します。

「デバイスリスト更新」ボタンは次の条件がすべて満たされるときに表示されます。
①デバイスリストを作成済みである
 デバイスイスト未作成や作成中の場合、ボタンが表示されません。未作成の場合、スマホ向けトップメニューボタンを押すとスマートデバイスを探索してデバイスリストを作成します。
 スマートデバイスの探索には数分時間がかかります。数分時間をおいて再表示してください。
②ログイン認証済みである
 PC用ページに遷移するなどしログイン認証したうえで「設定」ページに「■スマートフォン」→「設定」と遷移して戻ってください。
※ブラウザの「戻る」ボタンは、ログイン認証状態を維持しません。
③hsboxライセンス未適用である
 hsboxライセンス適用済みの場合は、PC用の「スマートサービス連携 → グループ設定」で設定してください。
※グループ設定ではスマートデバイスの「再探索」に加えてデバイスリストの編集が可能です。スマートデバイス探索では検出できないルータ越えのスマートデバイスも操作対象リストに入れることができます。

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システム 機能使用方法

hsboxスマホ向けトップページ

スマホ向けページは、スマホで簡単操作を実現するために提供するページ群です。スマホ向けトップメニュー、コマンドボタン実行/生成、設定のページがあります。以下は、スマホ向けのトップページです。

このページの初回アクセス時にスマートデバイスの探索を行います。この探索には数分時間がかかります。デバイスの探索が完了すると「操作対象」プルダウンメニューで選択可能となります。


下の画面は、「コマンドボタン」で2つのメニューボタン(青色のボタン)を作成した状態です。
上部のメニュータブ「システム情報」「ライセンス」「ステータス情報」はPC用と共通です。このメニュータブは非表示にすることができます。
 オレンジ色の各ボタンによりスマホ向けの「トップメニュー(このページ)」「コマンドボタン」実行/生成「設定」の各ページを遷移することができます。「ヘルプ」はhsboxサイトに遷移します。

メニューボタンを押すと、「コマンドボタン」で各ボタンに設定した機能を起動することができます。上の例では朝日新聞の「関東の雨雲の様子」で公開されている最新の降雨レーダー画像をスマートディスプレイに表示します。

 メニューボタンは、それぞれのボタンの右側の「x」をクリックすることで削除することができます。なお、「x」削除ボタンは、ログイン認証した状態でのみ表示します。

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システム ログイン 機能使用方法

トップメニューと基本操作

ログイン後に下のトップメニューが表示されます。
※ライセンス未登録の場合は、一つ下の画面が表示されます。ライセンス登録後、数分おいても切り替わらない場合は、hss(サポートサイト)で対処方法を確認してください。

画面上部は、全機能共通です。「hsBox」の部分をクリックすると、トップメニュー画面に戻ります。
タブ部分は、選択された機能がピンク色で表示されます。非選択項目をクリックすると機能画面を切り替えることができます。
メモ:画面の下のバージョンは画面キャプチャした製品バージョンです。製品バージョンにより多少表記が異なる場合があります。

トップメニューでは、利用可能な機能がメニュー表示されます。

■システム情報  IPアドレス参照
■ステータス情報 ネットワークマネージャ再起動
■ライセンス情報

■システム シャットダウン
   hsboxを停止し、電源を切ります。

■アップデート
■問い合わせ   セルフテスト

■スマートサービス連携 ※1.01.02強化
■スマートフォン ※1.01.03強化
■データ救出
■ホットスポット

■hsbox 画面モード切替      
  hsboxが動作するマシンの、画面モード(CUI、グラフィカル)の切り替えを行います。