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【開発ストーリー】亀甲マークができるまで ― 小さくしても伝わる hsBox 1.4.1 のアイコン

10月14日の記事でご紹介した、hsBox 1.4.1 紹介動画。その最後に登場したのが、この亀甲マークです。1.4.1 で新しくした hsBox のアイコンで、USB メモリをパソコンに挿したときのドライブの表示に使われます。この記事では、亀甲マークができるまでの考え方をご紹介します。

hsBox 1.4.1 の亀甲マーク。六角形の枠の中に、斜め上から見た立方体の箱が収まっている
亀甲マーク(六角形の枠・中央の箱・3つの面)

1.4.0 のアイコンで困っていたこと

hsBox のアイコンは、USB メモリのドライブの表示に使われます。エクスプローラーの一覧や「PC」のドライブの並びでは、アイコンはとても小さく表示されます。

ところが、1.4.0 のアイコンには、大きな絵が1枚入っているだけでした。そのため、小さく表示するときは Windows が自動で縮小します。その結果、いちばん人目に触れる場所で、何が描いてあるのか分かりにくくなっていました。

仕組みの図から、意味の形へ

1.4.1 の大きなテーマは、2台の hsBox で障害に備えるフェイルオーバークラスタです。そこで最初は、その仕組みを形にしようと考えました。たとえば、2つの箱が支え合う図です。しかし、アイコンを見る人が受け取りたいのは、内部の仕組みではありません。「長く、確かに動き続ける」という安心感のほうです。そう考え直して、仕組みの図から意味の形へと方向を切り替えました。

なぜ亀甲なのか

亀甲は、亀の甲羅を表す日本の伝統文様です。昔から、長寿と守りを表す吉祥文様として親しまれてきました。つまり、hsBox 1.4.1 が目指した「長く動き続けること」と「しっかり守ること」を、そのまま形にできます。

また、亀甲は正六角形です。形が単純なので、小さく表示しても崩れにくいという利点もあります。

中央には hsBox の「箱」

枠の中には、立方体を斜め上から見た形を置きました。hsBox の「箱」です。実は、この立方体の輪郭も正六角形になります。そのため、外の亀甲と中の箱が同じ形で入れ子になり、マーク全体がひとつの図形として読めます。

箱の3つの面は、明るさを少しずつ変えて立体に見せています。ただし、差を付けすぎると、六角形が割れているように見えてしまいます。そこで、明るさの差はわざと控えめにしました。

小さくしても、にじませない

小さいサイズの亀甲マークを拡大した図。1画素ずつ描かれていて、輪郭に中間の色がない
小さいサイズのアイコンを拡大したところ(下は実際の大きさ)

大きな絵を縮小すると、輪郭に中間の色が混ざり、ぼやけて見えます。そこで、小さく表示するためのアイコンは、縮小せずに、その大きさで1画素ずつ描きました。

アイコンのファイルには、大きさごとに別の絵を入れられます。1.4.1 では、大きさごとに描いた絵をまとめて収めました。したがって、エクスプローラーで小さく表示しても、亀甲と箱の形がはっきり見えます。

紹介動画の締めくくりにも

紹介動画「hsBox 1.4.1 — Reliability Update」の最後では、海を泳ぐ亀が、この亀甲マークに変わります。その場面は、紹介動画の 1:05 からご覧いただけます。動画のほかの場面は、「紹介動画の見どころ」で解説しております。

なお、hsBox 1.4.1 は期間限定で無料ダウンロードいただけます。登録や申し込みは必要ありません。入手方法は「hsBox 1.4.1 無料ダウンロード」のお知らせをご覧ください。


亀甲マークへのご感想も、ぜひお寄せください。コラボレーション・お問い合わせフォームより受け付けております。

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お知らせ システム 製品

【緊急重要・製品】hsBoxをお使いの皆さまへ PHPの脆弱性(php2shell)への対応のお願い


PHPに、認証なしで遠隔から悪用されるおそれのある重大な脆弱性(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)が公表されました。これらはリモートコード実行(RCE)につながる可能性があり、影響範囲は広く、多くのPHP環境が対象となっています。

hsBox 1.4系(Ubuntu 26.04 + PHP 8.5)にもPHPが含まれているため、該当する環境では更新をお願いします。修正版のパッケージはすでに配信されています。

なお、hsBoxは通常、家庭内などのローカルネットワークで利用することを想定した製品です。インターネットに公開している場合(ルーターでポートを開放している場合など)は、更新が完了するまで外部からのアクセスを一時的に制限してください。

対象

  • hsBox 1.4系(Ubuntu 26.04ベース)
    コマンドでの更新を推奨します。
  • それ以前のバージョン
    最新のhsBox 1.4系への置き換えを推奨します。

※ freeBoxはPythonベースのため、本脆弱性の直接の影響はありません(hsBox側のPHPのみが対象です)。

更新手順(コマンド推奨)

ターミナルで以下を実行してください。

sudo apt update
sudo apt install --only-upgrade '?installed ?source-package(^php[0-9.]+$)'
sudo systemctl restart apache2

対策済みかの確認

更新後、以下のコマンドでバージョンを確認してください。

dpkg -l | grep php
  • 対策済みの例: 8.5.4-0ubuntu1.5 以降
  • 未対策の例: 8.5.4-0ubuntu1.3 など、それより古いバージョン

自動更新が有効になっている場合でも、再起動するまでは古いPHPが動作したままです。必ず再起動を実施してください。

ご不明な点について

hoscmサポート(HSS)までお問い合わせください。
https://hoscm.com/hsbox/support/


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お知らせ システム 機能使用方法 製品

【製品・使い方】NAS 設定とログ出力で USB メモリの消耗を防ぐ ― hsBox 1.4.1 を画面で解説

hsBox は、USB メモリから起動して動きます。ただし、USB メモリの Flash には書き換え回数の上限があります。そこで、1.4.1 では頻繁に変わる情報を Flash に書き込まない設計にいたしました。この記事では、その考え方を支える NAS 設定とログ出力を、実際の画面でご説明します。あわせて、ライセンス版の固定 IP の設定欄もご紹介します。

中心は、無料版でも使える設定です。まだ hsBox 1.4.1 をお持ちでない方は、無料ダウンロードのお知らせからお試しください。登録や申し込みは必要ありません。

設定画面の開き方

まず、ブラウザで hsBox の画面にログインします。次に、上部のメニューから「システム情報」を開きます。ページを下へ進むと、「■固定IPアドレス」「■ログ出力」「■NAS マウント」の順に設定欄が並んでいます。

なお、この記事の画面は、2台構成で運用している機体のものです。IP アドレスや NAS のアドレスは伏せております。

ログ出力 ― 記録をどこに残すかを選ぶ

hsBox 1.4.1 の「ログ出力」の設定欄。出力先として Flash へ書かない、NAS へ出す、調査のため Flash へ出すの3つが並ぶ
「■ログ出力」の設定欄(赤枠が出力先の選択)

出力先は、次の3つから選びます。

  • Flash へ書かない(既定)― USB メモリには書き込みません。記録は再起動で消えます。
  • NAS へ出す― NAS に書き出します。NAS がマウントされていないときは破棄します。
  • 調査のため Flash(USB)へ出す― 不具合を調べるときだけ使います。

既定は「Flash へ書かない」です。したがって、設定を変えなくても、ログで USB メモリを消耗させることはありません。記録を長く残したい場合は、「NAS へ出す」をおすすめします。

また、「対象」では、システムログ、Web サーバー、クラスタ、hsBox 本体のうち、出力するものを選べます。保存したあとは、欄の上の「実際に効いているもの」で、設定どおりに適用されているかを確かめられます。

一方、「調査のため Flash(USB)へ出す」は一時的な設定です。選ぶときは、確認のチェックを入れる必要があります。調査が終わったら、必ず元の設定に戻してください。

NAS マウント ― 共有フォルダをつなぐ

hsBox 1.4.1 の「NAS マウント」の設定欄。状態の表示と、マウント名・接続先・ユーザー名などの入力欄
「■NAS マウント」の設定欄(赤枠が接続先と資格情報)

NAS の共有フォルダを、hsBox につなぎます。接続方式は CIFS(Windows のファイル共有と同じ方式)です。手順は次のとおりです。

  1. 「マウント名」に名前を入れます(英小文字・数字・ハイフン・アンダースコア)。
  2. 「接続先」に NAS の共有フォルダ(例://NAS のアドレス/共有名)を、「マウント先」に hsBox 側の場所(例:/mnt/nas)を入れます。
  3. NAS のユーザー名とパスワードを入れます。ドメインは、通常は空欄で結構です。
  4. 「この NAS を使う」と「起動時に接続する」にチェックを入れ、〔NAS マウント設定〕を押します。
  5. 〔いま接続する〕を押します。上の「状態」が「マウント済みです」になれば完了です。

入力したパスワードなどの資格情報は、設定ファイルには書き込みません。権限で守られた別のファイルに保存します。また、「マウントオプション」は、通常は空欄のままで結構です。画面にもあるとおり、hard を指定すると、NAS が応答しないときにシャットダウンが終わらなくなることがあります。

なお、NAS をマウントしただけでは、ログの出力先は変わりません。ログを NAS に残すには、前の「ログ出力」で「NAS へ出す」を選んでください。無料版では、NAS は1か所まで登録できます。

固定 IP ― ライセンス版の設定

hsBox 1.4.1 の「固定IPアドレス」の設定欄。IP アドレス/プレフィックス長の形式で入力する
「■固定IPアドレス」の設定欄(ライセンス版)

ライセンス版では、hsBox に固定の IP アドレスを設定できます。書式は「IP アドレス/プレフィックス長」です。保存するとその場で反映され、再起動は要りません。

指定するアドレスは、ルーターの DHCP で自動配布されない範囲から、どの機器も使っていないものを選んでください。設定を消すときは「DEL」と入力します。さらに、2台の hsBox でフェイルオーバークラスタを組むときは、両方の機に同じ固定 IP を入れます。詳しくは「hsBox 1.04.01.00 リリースのお知らせ」をご覧ください。

おすすめの組み合わせ

  • NAS をお持ちの方― NAS をマウントし、ログ出力を「NAS へ出す」にします。記録を残しながら、USB メモリへの書き込みを抑えられます。
  • NAS をお持ちでない方― 既定の「Flash へ書かない」のままで大丈夫です。
  • 不具合を調べるとき― 一時的に「調査のため Flash(USB)へ出す」にします。終わったら戻してください。

無料版とライセンス版でできること

設定無料版ライセンス版
ログ出力先の選択○○
NAS マウント1か所複数を登録できます
固定 IP―○
フェイルオーバークラスタ(2台構成)―○

hsBox 1.4.1 は、期間限定で無料ダウンロードいただけます。入手方法は「hsBox 1.4.1 無料ダウンロード」のお知らせをご覧ください。また、「紹介動画の見どころ」では、ログを NAS へ逃がす考え方を映像でご紹介しております。


設定でわからないことがあれば、コラボレーション・お問い合わせフォームよりお気軽にご質問ください。

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【製品】hsBox 1.4.1 を期間限定で無料ダウンロード公開 ― 登録不要、この記事から入手できます

hsBox 1.4.1 無料ダウンロードの提供を、期間限定で始めました。対象は、9月30日にリリースした hsBox 1.04.01.00(略称 hsBox 1.4.1)です。HSS への登録や申し込みは必要ありません。この記事のリンクから、そのままダウンロードいただけます。

hsBox 1.4.1 は、「長く動き続けるために。」をテーマにしたバージョンです。つまり、信頼性の強化に集中しております。まずは1台で、その使い心地をお確かめください。

hsBox 1.4.1 のテーマ「長く動き続けるために。」を示すタイトル画像
hsBox 1.4.1 のテーマは「長く動き続けるために。」

hsBox 1.4.1 無料ダウンロードの概要

項目内容
提供するものhsBox 1.04.01.00(1.4.1)の無料版(ライセンスを適用する前の状態)
提供開始2026年10月7日(水)
提供期間期間限定(終了時期は未定です)
対象どなたでもご利用いただけます
申し込み不要です
料金無料

なお、提供を終える際は、この記事と X でお知らせいたします。また、提供の方法を変える場合も同様です。

ダウンロード

項目内容
ファイル名hsbox_B0398.imz
サイズ6.93GB
MD5def670a36cd1a1f2e875fdcb196dc608

ファイルが大きいため、安定した回線でのダウンロードをおすすめします。ダウンロード後は、ファイル名が「hsbox_B0398.imz」であることをご確認ください。異なる場合は、この名前に変更してください。

ご利用の条件は、使用許諾契約書(PDF)に記載しております。そのため、ダウンロードの前にご確認ください。

ファイルが壊れていないかの確認

USB メモリに書き込む前に、ファイルが壊れていないかを確かめます。まず、ファイルを保存したフォルダをエクスプローラーで開きます。次に、アドレス欄に「cmd」と入力して Enter キーを押します。そして、開いた画面で次のコマンドを実行してください。

certutil -hashfile hsbox_B0398.imz MD5

表示された値が「def670a36cd1a1f2e875fdcb196dc608」と一致すれば、ファイルは正常です。一方、一致しない場合は、もう一度ダウンロードしてください。

無料版で使えること、ライセンス版で使えること

無料版で使える機能の範囲は、1.4.0 と変わりません。さらに、1.4.1 で加わったログ出力と NAS の設定もご利用いただけます。

機能無料版ライセンス版
1.4.0 の無料版で使えていた機能○○
ログ出力先の選択(保存しない/NAS/本体)○○
NAS のマウント1か所複数を登録できます
固定 IP の設定―○
フェイルオーバークラスタ(2台構成)―○
データレスキューなど、そのほかのライセンス版の機能―○

この表は、1.4.1 で加わった機能を中心にまとめたものです。ライセンス版には、ほかにもデータレスキューなどの機能がございます。これまでの版から使える機能の詳細は、「hsbox の特徴と機能」をご覧ください。

また、頻繁に変わる情報を Flash に書き込まない方針は、無料版も同じです。ログの既定も「Flash へ書かない(既定値)― USB メモリには書き込みません。記録は再起動で消えます。」です。したがって、無料版でも USB メモリを無駄に消耗させません。

使い始めるまでの3ステップ

hsBox 1.4.1 無料ダウンロードから使い始めるまでの3ステップ(ダウンロード、書き込み、起動)
  1. ダウンロード― この記事のリンクから入手し、ファイルが壊れていないかを確かめます。
  2. 書き込み― USB Image Tool で、新品の USB メモリに書き込みます。
  3. 起動― USB メモリから起動し、設定画面を開きます。

書き込みには、新品の USB メモリをご使用ください。なお、書き込めない場合は、容量の大きい USB メモリをご使用ください。起動と初期設定の詳しい手順は、「利用開始までの準備」をご覧ください。

ライセンス版をご利用になる場合

固定 IP の設定やフェイルオーバークラスタには、ライセンスが必要です。ライセンスの発行には、HSS への登録など通常の手順が必要です。まず、HSS のログインページから利用登録を行ってください。登録の流れは、説明動画でもご覧いただけます。次に、ライセンス・購入方法で価格と種類をご確認ください。

なお、2026年内は、フェイルオーバークラスタの構築を hoscm が担当いたします。ご検討の際は、お問い合わせフォームよりご相談ください。

1.4.0 をお使いの方へ

1.4.0 からの更新には、イメージの書き直しが必要です。また、ライセンスをお持ちの方は、これまでどおり HSS から入手いただけます。

使ってみたら、発信しませんか(キャンペーン第二弾)

そして、使ってみた感想や使い方を、ぜひ発信してください。キャンペーン第二弾では、発信していただいた方にライセンスを無料で提供しております。

受け付けの期限は、参加の形によって異なります。記事での参加(Step 1・2)は、10月8日(木)までです。一方、YouTube の動画での参加(Step 3)は、12月31日(木)まで受け付けております。動画はレビューでも、実演でもかまいません。

Step 3 の特典は、無期限サポートライセンスです。さらに、優れた動画は hoscm 公式での紹介・優先ピックアップの対象となります。なお、参加の条件や報告の方法は、キャンペーンのお知らせをご覧ください。

よくあるご質問

いつまでダウンロードできますか

終了時期は、まだ決まっておりません。終える際は、この記事と X でお知らせいたします。

登録や申し込みは必要ですか

ダウンロードには必要ありません。ただし、ライセンス版の機能には、HSS への登録とライセンスの発行が必要です。

2台構成を試せますか

フェイルオーバークラスタは、ライセンス版の機能です。そのため、無料版では設定欄が表示されません。まずは、お問い合わせフォームよりご相談ください。

USB メモリに書き込めません

まず、MD5 の値でファイルが壊れていないかをご確認ください。そのうえで、新品で容量の大きい USB メモリをお試しください。


hsBox 1.4.1 無料ダウンロードについて、ご質問をお受けしております。お問い合わせは、コラボレーション・お問い合わせフォームからどうぞ。また、hsBox 1.4.1 のテーマは、紹介動画でもご覧いただけます。

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お知らせ システム リリース 機能使用方法 製品

【製品】hsBox 1.04.01.00 リリースのお知らせ ― フェイルオーバークラスタとログ出力先の選択に対応

hsBox 1.04.01.00 をリリースいたしました。略称は hsBox 1.4.1 です。hsBox は、スマートホームのサービスを動かす基盤です。本バージョンでは、機能の数よりも「長く動き続けること」を優先いたしました。注力したのは次の2点です。障害時に止まりにくいこと。そして、本体を消耗させないことです。なお、通知向けの楽曲「メール2026」の再生ボタンもあわせて追加しております。

紹介動画「hsBox 1.4.1 — Reliability Update」

hsBox 1.04.01.00 の主な変更点

本バージョンの主な変更点は、次のとおりです。

  • 2台で固定 IP を引き継ぐフェイルオーバークラスタに対応(ライセンス版)
  • ログ出力先の選択に対応し、USB メモリ(Flash)への書き込みを抑制
  • 固定 IP の設定を改善(保存後すぐに反映・アドレスの重複を防止)
  • NAS の設定画面を新設し、電源を切る際の切り離しを安全に
  • サンプル設定に、楽曲「メール2026」の再生ボタンを追加

hsBox 1.04.01.00 の位置づけ

今回のバージョンは、信頼性の強化に集中いたしました。hsBox は、長期間の連続動作が求められる機器です。導入初日に使える機能の多さも重要です。しかし、実運用ではそれ以上に重要な点があります。3年後も問題なく稼働しているかどうかです。そのため、この点への施策を優先いたしました。

柱は2つです。まず、本体の消耗を抑える仕組みです。次に、障害発生時に処理を引き継ぐ仕組みです。さらに、固定 IP と NAS の扱いも改善いたしました。以下、順にご説明いたします。

USB メモリ(Flash)への書き込みを抑える方針

hsBox は USB メモリから起動いたします。安価であり、差し替えによる復旧も容易です。ただし、USB メモリの Flash には書き換え回数の上限があります。そのため、頻繁な書き込みは寿命を縮めます。

そこで、hsBox 1.04.01.00 以降のルールを定めました。頻繁に変化する情報は Flash に書き込みません。逐次変化する状態は、メモリ上に保持いたします。

消耗する部品を、無駄に消耗させない。長期運用に必要なのは、新機能だけではありません。したがって、こうした設計上の取り決めを重視しております。

ログ出力先の選択に対応しました

また、同じ考え方をログにも適用いたしました。設定画面の「ログ出力」から、次の3つを選択できます。

  • Flash へ書かない(既定値)― USB メモリには書き込みません。記録は再起動で消えます。
  • NAS へ出力― NAS に書き出します。ただし、NAS が接続されていない場合は破棄いたします。
  • 本体へ出力― 調査時のみ使用いたします。当該機の USB メモリに書き込みます。なお、書き込む量には上限を設けております。

重要なのは、前者2つの設定です。いかなるログも Flash に書き込みません。例外はございません。既定値を「保存しない」としたのには理由があります。設定変更を行わないまま運用される機器もあるためです。つまり、気づかれぬうちの消耗を防ぎます。

調査時の切り替えについて

調査時の切り替えも、設定画面から実施できます。SSH によるログインは必要ありません。一時的に有効化し、完了後に戻す。したがって、この作業が現場で完結いたします。

NAS へ出力する対象は、Web サーバ、クラスタ制御、hsBox 自身の動作記録です。なお、2台構成の場合は、機器ごとに分けて保存いたします。また、NAS の接続方式は CIFS のみ対応となります。

2台で固定 IP を引き継ぐフェイルオーバークラスタ

次に、フェイルオーバークラスタ機能です。hsBox 2台を同じネットワークに並べてご利用いただきます。なお、3台以上の構成には対応いたしません。

仕組みは単純です。2台で、ひとつの固定 IP アドレスを共有します。ただし、実際に保持するのは一方のみです。保持している側が現用系です。一方、保持していない側が待機系となります。現用系に障害が発生すると、待機系が同じ固定 IP を引き継ぎます。つまり、ご利用者からは常に同じ1台のシステムに見えます。これが本機能の目的です。

引き継ぐのは、固定 IP の保持と NAS 共有領域の取り扱いのみです。それ以外の情報は引き継ぎません。アプリケーションや設定は、両機に同じものを配置する前提としております。

NAS は両機からマウントいたします。ただし、共有領域への書き込みは現用系のみです。一方、読み出しは両機から可能です。

設定画面について

設定は、Web の設定画面「フェイルオーバークラスタ設定」から行います。画面では、次の操作と確認ができます。

  • 連携キーの設定と、キーが正しく入っているかを確かめる「指紋」の表示
  • 相手機との〔疎通確認〕
  • 手動での切り替え(固定 IP を手放す/取る)

連携キーは、引き渡しの際に相手機が正規の機器かを確かめるためのものです。2台にはそれぞれ異なる連携キーを設定し、互いに相手のキーを登録してください。なお、クラスタ設定の反映には、電源の入れ直しが必要です。

切り替え判定の考え方

フェイルオーバーで問題となるのは、切り替わりすぎることです。ネットワークが一時的に不安定になる場合があります。その結果、両機が現用系として振る舞う恐れがあります。この状態は、障害よりも回復が困難です。そこで、次の考え方を採用いたしました。

  1. 待機系は、現用系の応答を定期的に確認いたします。ただし、応答が一度途絶えただけでは切り替えません。再確認を重ね、異常と確定した場合に固定 IP を引き継ぎます。
  2. 一方、現用系も自機の異常を検知いたします。その場合、まず自動での復旧を試行いたします。復旧すれば、切り替えは行いません。
  3. 自動での復旧に失敗した場合のみ、待機系へ引き渡しを申し出ます。そして、受領の応答があった場合にのみ固定 IP を手放します。

なお、切り替えの実行中はサービスが停止いたします。停止時間は数分程度です。また、異常に気づくまでの時間は、監視の設定によって異なります。本機能の目的は、無人での復旧です。したがって、サービスの無停止を保証するものではありません。

切り替えが発生しない場合

切り替えが発生しない場合もございます。まず、待機系が停止している場合です。また、2台が同じネットワーク(同一サブネット)にない構成は対象外です。加えて、クラスタ構成を取っていない場合も切り替わりません。なお、1台でのご利用は、従来どおり単独構成として動作いたします。

固定 IP の設定を改善しました

あわせて、固定 IP の設定も見直しました。主な改善点は次の3つです。

  • 保存するとその場で反映されます。電源の入れ直しは不要です。
  • 他の機器が使用中の IP は設定いたしません。アドレスの重複を防ぐためです。
  • 設定できなかった場合は、その理由を画面に表示いたします。

なお、重複の確認は設定前と設定後の両方で行います。ただし、応答を返さない機器との重複は、設定後に判明する場合がございます。

NAS の設定と安全な停止

また、NAS の扱いも見直しました。設定画面に「NAS マウント設定」を設けております。

  • 電源を切る際は、NAS を順序立てて切り離します。
  • NAS が応答しない場合でも、画面が長時間固まることはございません(ケーブルが抜けた場合など)。
  • NAS が切断されている間は、USB メモリへ誤って書き込まないよう保護いたします。

そのほかの改善

  • 設定入力の検査を強化いたしました。連携キーなどは、決められた文字のみを受け付けます。また、管理者権限が必要な操作は、決められた窓口のみを通します。
  • USB メモリのドライブアイコンを一新いたしました。あわせて、長寿命の象徴である亀の甲羅をかたどったマークを採用しております。甲羅の六角形の中に、hsBox の箱を収めた意匠です。

サンプル設定への再生ボタンの追加

また、本バージョンから、楽曲「メール2026」をメニューから呼び出せるようになりました。サンプル設定には、再生ボタンを追加しております。なお、メールの確認を促す通知としての利用を想定しております。

まずは再生して、楽曲を確かめていただけます。また、必要に応じて差し替えることも可能です。

ご利用条件と提供形態

本バージョンのクラスタ機能には、次の条件がございます。

  • ライセンス版のみでご利用いただけます。ライセンスなしでご利用の場合、クラスタの設定欄は表示されません。したがって、単独構成として動作いたします。
  • 2台固定です。2台は同じ構成とし、版も 1.04.01.00 にそろえてください。
  • 接続先は、2台とも同じネットワーク(同一サブネット)です。また、共有する固定 IP とは別に、各機に管理用のアドレスが必要です。
  • NAS のマウント先は、ライセンスなしの場合は1箇所です。なお、複数の登録はライセンス版のみとなります。

提供形態のご案内

  • 2026年内― クラスタ機能は実験的な位置づけです。そのため、hoscm が構築を担当する形態でのご提供に限らせていただきます。なお、機器の入れ替え手順やローリング更新の整備も本期間中に進めます。
  • 2027年以降― 正式サポートへ移行する予定です。ただし、条件および範囲は別途ご案内いたします。

2台の組み立てから動作確認までの流れは、「フェイルオーバークラスタ 超入門マニュアル」(PDF)にまとめております。導入をご検討の際に、ご参照ください。

hsBox 1.04.01.00 の入手方法と 1.4.0 からの更新

hsBox 1.04.01.00 は、hoscm サポートサイト(HSS)から入手いただけます。また、価格とライセンスの種類は、ライセンス・購入方法をご覧ください。使用許諾の条件は、hsbox ソフトウェア使用許諾契約書(PDF)に記載しております。

なお、hsBox 1.4.0 からの更新には、USB メモリへのイメージの書き直しが必要です。書き込みには、32GB・USB 3.2 Gen 1(USB 3.0)以降の、新品の USB メモリをご使用ください。

freeBox について

freeBox は、hsBox の上で動作する OSS のソフトウェアです。開発は freeBox OSS プロジェクトが進めており、hoscm はその活動を支援しております。なお、現行の freeBox 1.0 系は、hsBox 1.04.01.00 でもそのままご利用いただけます。


hsBox 1.04.01.00 の公開日は 2026年9月30日(水)です。2台構成をご検討のお客様は、ご相談ください。NAS へのログ出力のご検討も同様です。お問い合わせはコラボレーション・お問い合わせフォームより受け付けております。

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お知らせ コンテンツ システム 機能使用方法 謎

YouTubeキャストで指定した動画をテレビに再生する ― hsBox の動画ID指定

YouTubeキャストでテレビに動画を出すとき、普通はリモコンでアプリを開いて、検索して、目的の 1 本を探します。でも、出したい動画が最初から決まっているなら、探す必要はありません。

hsBox は、動画ID を指定した YouTubeキャストで「この 1 本」をテレビやスマートディスプレイに直接再生させることができます。限定公開の動画も同じように扱えます。地味に見えて、実は hsBox でもっとも応用の幅が広い部分です。今回はこの仕組みを、YouTube 側の基礎から順にときほぐしていきます。

YouTubeキャストの土台 ― 動画ID は 11 桁で 1 本を名指す

まずは YouTube 側の話から。動画の URL は、こんな形をしています。

https://www.youtube.com/watch?v=XXXXXXXXXXX
短縮形: https://youtu.be/XXXXXXXXXXX

長いほうにも短いほうにも共通して出てくる、あの 11 桁。これが動画ID(Video ID)です。アルファベット大文字・小文字・数字に、ハイフンとアンダースコアを加えた 64 種類の文字からなります。

重要なのは、この 11 桁だけが動画の実体を指しているということです。前についている youtu.be/ や www.youtube.com/watch?v= は、その 11 桁を渡すための入れ物にすぎません。逆に言えば、11 桁さえ分かっていれば、世界中のどの動画でも正確に 1 本だけを名指しできます。

「限定公開」と「非公開」は別物

ここを混同すると設定を間違えるので、整理しておきます。

  • 公開:検索にも出る。誰でも見られる。
  • 限定公開(unlisted):検索には出ないが、URL(つまり 11 桁)を知っていれば見られる。
  • 非公開(private):指定したアカウントしか見られない。URL を知っていても見られない。

つまり、限定公開の動画は「11 桁を知っている側」にとっては公開動画と同じように扱えます。身内だけに見せたい手順動画や、店舗で流すだけの案内映像を、検索に出さずにテレビへ出す。この使い方ができるのはこの性質のおかげです。一方で非公開動画は、ID を指定してもキャスト先では再生できません。

「探して再生」と「送り込んで再生」の違い

普段の視聴は、人がテレビの前に座って、リモコンで探して、再生します。人が取りにいくので、これをプル型と呼びます。

hsBox がやっているのは逆です。「どの動画を」「どの機器に」出すかをあらかじめ指定しておき、きっかけが来た瞬間に機器へ送り込みます。こちらはプッシュ型です。

この違いは小さいようで、できることが大きく変わります。プル型では「人がその場にいて、操作する」ことが前提ですが、プッシュ型なら人がいなくても、手を使えなくても、条件が揃っただけで映像を出せます。

YouTubeキャストで決めるのは 3 つだけ

hsBox 側で用意するのは、実質次の 3 つです。

  1. 呼び出す名前(メニュー名)― 音声やメニューから指定するときの呼称
  2. 出したい動画 ― 動画ID(11 桁)。ライブ配信の場合はハンドルID(後述)
  3. キャスト先 ― どの機器に出すか

キャスト先として現在対応している主な機器は次のとおりです。

  • Chromecast
  • Android TV
  • Google TV
  • Google Nest Hub

Android TV や Google TV には Chromecast built-in 機能があるため、hsBox から直接キャストできます。専用アプリを入れたり、テレビ側に何かを仕込んだりする必要はありません。

なぜライブ配信だけハンドルID 指定なのか

hsBox には、ライブ配信を @weathernews のようなハンドルID で指定する方法もあります。これにははっきりした理由があります。

ライブ配信は、配信のたびに動画ID が変わります。昨日の配信と今日の配信は別の 11 桁です。だからライブを動画ID で指定すると、毎回設定を書き換える羽目になります。そこでチャンネル単位で指定できるようにしたのがハンドルID 指定です。詳しくはhsBox で YouTube ライブをテレビにキャストする記事で解説しています。

ここから引き出せる結論は、「変わらない動画なら、動画ID 指定の YouTubeキャストが最適」です。アーカイブされた動画、自分たちで作った案内映像、限定公開の手順動画。これらは 11 桁が一度決まればずっと同じなので、一度設定すれば手を入れる必要がありません。

使いどころ ― 「決まった 1 本」を出したい場面

  • 家族向けの手順動画:「ゴミの出し方をテレビで」で、限定公開の説明映像を表示
  • 店舗・受付の案内映像:開店時刻に自動で同じ映像を出す
  • 通知・アナウンス映像:決まった短い映像を、条件に応じて即座に再生
  • 学習・トレーニング:時間になったら同じメニューをディスプレイに出す

ちなみに、hsBox 1.4 の起動時アナウンスやデバイス検出通知で流れる映像も、同じ仕組みの上に乗っています(hsBox 1.4 リリース | スマートホーム起動・デバイス検出通知がリニューアル)。「決まった映像を、決まった画面に、決まったタイミングで出す」というやり方は、製品の中でも実際に使われています。

YouTubeキャストの「きっかけ」になるもの

プッシュ型である以上、重要なのは「何が引き金を引くか」です。hsBox では主に 3 つあります。

  • 音声:HSA(hoscm Support Agent)に話しかけると、その場でキャストされます(声を「宛先」に届ける。HSA v0.11)
  • スケジュール:「21:00 にこの動画をテレビへ」のような時刻指定
  • 外部イベント(API):他システムからの通知を hsBox の API で受け取り、即座に再生

3 つめがとくに強力です。例えば強震モニター等からの地震発生イベントを受け取って、緊急地震速報のライブを即座にテレビへ出す、といった使い方ができます。人がリモコンを探している余裕がない場面こそ、プッシュ型の YouTubeキャストが生きます。

提供状況

YouTube ライブ配信チャンネルの再生機能強化は、hsBox 1.04.00.02 で一般向けにリリース済みです。あわせてスケジュールサービス連携と一括設定管理機能も強化されています。

hsBox の導入については、hsBox 2026 キャンペーン第二弾でご案内しています。設定方法もこちらにまとめてあります。

この先に考えていること

「指定した映像を、指定した画面に、きっかけで出す」。この単純な部品は、組み合わせ次第でかなり遠くまで行けます。私たちはこれを土台に、音声とマルチメディアで遊ぶゲームプラットフォームを構想しています(freeBox ゲームプラットフォーム化を取材)。

なお freeBox は、freeBox OSS プロジェクトチームによって開発・公開されているプラグインローダー/拡張フレームワークです。hoscm はこのプロジェクトを全面的に支援する立場から、その上で何ができるのかを実際に作って示しています。

一緒に作りませんか

この構想に一緒に取り組んでみたい方、デモに出てみたい方を探しています。


ところで、この記事のアイキャッチと、X の投稿画像に、謎が隠されています。 そうです、すでに謎は提示済みです。 ヒントは、このお知らせ記事です。さあ、謎を解いて、ゴールを目指そう。  ぜひゴールした証に、コメントを残していってください。では、ゴールでお待ちしています。


hoscm関連の各種リンク 

https://lit.link/hoscm


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システム 機能使用方法

HSA(hoscm Support Agent)v0.12 操作マニュアル

対象: クローズドテスト参加者(v0.11 からの更新の方・新しくインストールする方)
対象バージョン: HSA v0.12

クローズドテストについて
HSA は現在、Google Play のクローズドテストとして配布しています。参加方法はクローズドテストのご案内をご覧ください(テスター用 Google グループへの参加が必要です)。

1. HSA とは

HSA(hoscm Support Agent)は、hoscm が提供するシステム全体の利用をサポートするための Android アプリです。音声をはじめとするマルチメディアな操作インターフェイスとして、将来はシステム全体の入り口となることを目指しています。

現在のバージョンでは、その第一歩として、スマートホームや IoT 機器の音声操作を提供します。話した言葉をテキストに変えて、あらかじめ登録した送信先(hsBox や IFTTT などの WebAPI)へ送ります。言葉の解釈やそれに応じた機器の操作は送信先の側が行い、HSA は「声を届ける」役割に徹するシンプルなアプリです。

v0.12 の新機能

  • 複数リスト(モード)の切り替え: 送信先の束を最大10個まで作り、切り替えられます。
  • 発話テキストの自動トリム: 呼びかけ語の直後の余分な空白を除去します(v0.11 の既知の制限を解消)。
  • 動作モード(デバッグ/ノーマル): 送信結果の表示量を切り替えられます。
  • 使い勝手の改善: テンプレート選択への template_id 併記、secret 項目の初期値連動、送信内容の読み取り専用確認、送信先一覧の並び替え4択、送信先選択シートのスクロール対応。

2. インストール/v0.11 からの更新

新しくインストールする方

  1. テスター用 Google グループに参加します。
  2. ご案内ページの手順に沿って、Google Play から HSA をインストールします。

初回起動時は送信先が未登録の状態です。「4. はじめの設定」に進んでください。

v0.11 からの更新の方

Google Play 経由でアプリを更新すると、登録済みの送信先とリストはそのまま引き継がれます。更新後も、これまでどおり音声送信できます。

これまで使っていたリストは「起動時に有効」なリストとして扱われます。新しいリストを追加したい場合は「7. 送信先リスト(モード)の管理と切り替え」をご覧ください。

3. 画面の全体像

画面役割
メイン画面大きなボタンを押して話す、音声送信の画面。ボタン内に現在のリスト名を表示(v0.12)
設定トップ各設定画面への入口
送信先設定登録済みの送信先の一覧。追加・編集・削除・有効/無効の切り替え・並び替え
送信先編集1 つの送信先の内容を編集(テンプレート選択・項目入力・プレフィックス)
テンプレートのインポートテンプレートを URL または QR コードで取り込む
リスト管理(送信先リスト)リストの一覧。アクティブなリストの切り替え・追加・コピー・削除・「起動時に有効」の選択(v0.12)
リスト編集リストに載せる送信先の選択・並べ替え・リスト名の変更
このアプリについてバージョン情報・ライセンス表記・動作モードの切り替え(v0.12)

4. はじめの設定

新しい送信先を使えるようにするまでの流れは、大きく 4 ステップです。

  1. テンプレートを取り込む: 設定 → 「テンプレートのインポート」を開き、配布 URL の入力または QR コードの読み取りで取り込みます。
  2. 送信先を作る: テンプレートを選び、必要な項目(サーバーのアドレスなど)を入力します。呼びかけ語(プレフィックス)もここで設定します。
  3. リストに載せる: 送信の対象になるのは、アクティブなリストに載っている送信先だけです。リスト編集画面で追加してください。
  4. 送信テスト: メイン画面のボタンを押して話し、応答を確認します。

5. 送信先の作成・編集

  • テンプレートの見分け: テンプレート選択時に template_id を併記します。同じような名前のテンプレートがあっても見分けられます。
  • secret 項目(トークン等): 初期値のままの場合は内容が平文で表示され、「変更してください」という注意が表示されます。値を変更すると伏字に切り替わります。初期値のまま使わず、必ず変更してください。
  • 送信内容の確認: 保存されている URL などを、読み取り専用で確認できます。
  • 並び替え: 送信先一覧は 4 つの基準で並び替えられます。
  • コピー: 送信先を複製して、一部だけ変えたものを作れます。

6. 音声送信の使い方

基本

メイン画面の大きなボタンを押して話すと、認識されたテキストが送信先へ送られます。応答が「成功」なら OK です。

ボタンのなかには、現在アクティブなリスト名が「リスト: 通常」のように表示されます。ここは表示専用で、リストの切り替えは行いません。

呼びかけ語(プレフィックス)で送信先を使い分ける

  • 話し始めがいずれかの送信先の呼びかけ語と一致した場合: その送信先へ送られます。送られるテキストからは、呼びかけ語の部分が取り除かれます。
    例: 呼びかけ語「テレビ」の送信先がある状態で「テレビ 10チャンネルにして」と話す → 「10チャンネルにして」が送られます。
  • どの呼びかけ語とも一致しない場合: 既定の送信先(「★既定」の印が付いた送信先)へ、話した内容がそのまま送られます。
  • 既定の送信先がなく、呼びかけ語にも当てはまらない場合は、送信先なしのエラーになります。

発話テキストの自動トリム(v0.12)

v0.11 では、呼びかけ語の直後に空白が入った場合、送られるテキストの先頭にその空白が残る制限がありました。

v0.12 でこの制限は解消しました。半角スペースだけでなく、全角スペース・タブ、そして先頭に空白がついた認識結果にも対応しています。受信側がテキストを完全一致で判定する場合でも、そのままご利用いただけます。

7. 送信先リスト(モード)の管理と切り替え

v0.12 の中核となる機能です。リストは、送信先を用途ごとに束ねたものです。

リストを切り替える

切り替えは、リスト管理画面(送信先リストの一覧)で行います。一覧のなかからアクティブにしたいリストを選んでください。

リストを切り替えると、「呼びかけ語 → 送信先」のセットが丸ごと入れ替わります。送信時には、現在アクティブなリストのメンバーだけが対象になります。

起動時に有効なリスト

リスト管理画面には「起動時に有効」の選択があります。これは常に 1 つだけ選ばれている状態で、解除はできません。

ご注意: 手動で切り替えた状態は、アプリを終了するまでの一時的なものです。アプリを再起動すると、「起動時に有効」なリストへ戻ります。いつも使うリストは、ここに設定しておくと便利です。

リストの追加・リネーム・コピー・削除

  • 追加: 「+ リストを追加」を選び、名前をつけて保存します(作成直後はメンバーが空です)。保存せずに画面を離れた場合、空のリストは残りません。
  • リネーム: リスト編集画面で名前を変更できます。
  • コピー: 既存のリストを複製して「〇〇のコピー」を作れます。似た構成のリストを作るときに便利です。
  • 削除: 不要なリストを削除できます。ただし最後の 1 個は削除できません。
  • 上限: リストは最大10個まで作成できます。

なお、初期状態では「通常」リストが 1 個だけ用意されています。用途別のリスト(例: 「仕事」「集中」など)は、ご自身で作成してください。

リスト編集と警告

  • リスト編集画面では、登録済みの送信先をリストに載せたり、並べ替えたり、リストから外したりできます(外しても送信先そのものは削除されません)。
  • 「既存の送信先から選ぶ」シートはスクロールできます。送信先が多い場合でも、すべて選択できます(v0.11 で 8 件目以降が選べなかった問題は解消済み)。
  • 既定の送信先(★既定)は、リストの末尾に 1 つだけ置くことをおすすめします。複数置いた場合や末尾以外に置いた場合は警告が表示されます。
  • 同じ呼びかけ語の送信先を並べた場合、後ろ側の送信先には届きません。v0.12 ではこのときに到達不能の警告を表示するようになりました(v0.11 では無警告でした)。

8. 動作モード(デバッグ/ノーマル)

「このアプリについて」画面で、動作モードを切り替えられます。

  • ノーマル(通常): 送信結果を「成功: OK」のように 1 行へ切り詰めて表示します。普段はこちらをご利用ください。
  • デバッグ: 応答を従来どおり全文表示します。送信先の応答内容を確認したいときにご利用ください。

9. 制限事項・注意事項

v0.12 時点で既知の制限と、ご利用上の注意点をまとめます。

送信結果の音がない(既知の制限)

送信結果の成功音・エラー音は、現在未実装です。そのため、送信先から応答がない場合は、約 10 秒後に無音で「timeout」と表示されます。音での知らせがないため、エラーに気づきにくいことがあります。

送信後は、画面の表示をご確認ください。応答の返し方(結果音・通知など)は、v0.13 で検討予定です。

まれに白画面になる事象(調査中)

設定画面から音声入力画面へ戻る際、まれに画面が白くなる事象が確認されています(再現条件が不定で、未解決です)。発生した場合は、お手数ですがアプリを再起動してください。

原因調査のためのログ収集の仕組みを入れています。発生した場合は、状況をお知らせいただけると助かります。

リストを使ううえでの注意

  • 手動切替は保存されません: アプリを再起動すると「起動時に有効」なリストへ戻ります。
  • 別のリストの呼びかけ語は届きません: アクティブなリストに載っていない呼びかけ語で話すと、既定の送信先へ回るか、「送信先がありません」となります。意図しない宛先へ送られることを防ぐため、切替直後はボタン内のリスト名をご確認ください。
  • リスト名は見分けやすく: 同じような名前のリストが並ぶと、一覧やボタン内の表示で見分けにくくなります。用途がわかる名前をおすすめします。
  • 上限は 10 個: これ以上は追加できません。不要なリストは削除してご調整ください。

セキュリティ上の注意

テンプレートの secret 項目(トークン等)を初期値のまま使わないでください。初期値のままの場合は、注意を促す表示とともに内容が平文で表示されます。値を変更すると伏字になります。

また、信頼できない配布元のテンプレートは取り込まないでください。取り込む前に、送信先の URL をご確認ください。

10. 困ったとき

  • 送信がエラーになる: 送信先の機器(hsBox など)の電源・ネットワーク接続を確認してください。
  • 思った送信先に届かない: 現在アクティブなリストに、その送信先が載っているかを確認してください。メイン画面のボタン内に、現在のリスト名が表示されています。
  • 呼びかけ語が効かない: 同じ呼びかけ語の送信先が重複していないか、リスト編集画面の警告表示をご確認ください。
  • テンプレートの取り込みでエラーになる: 配布 URL が正しいか、ネットワークに接続できているかを確認してください。
  • マイクが使えない: 端末の設定で、HSA にマイクの権限が許可されているかを確認してください。
  • 応答の内容を調べたい: 「このアプリについて」画面で動作モードをデバッグに切り替えると、応答の全文が表示されます。

11. このアプリについて

  • バージョン: HSA v0.12
  • 動作環境: Android 8.0 以降のスマートフォン/タブレット(音声入力とインターネット接続に対応した端末)
  • バージョン情報とオープンソースライセンス表記は、「このアプリについて」画面でご確認いただけます

v0.12 で何が変わったのか、なぜ変わったのかについては〈HSA v0.12 リリースのお知らせ〉をご覧ください。

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お知らせ システム リリース 機能使用方法

HSA v0.12 リリース|声で「好きな言葉」を届ける。あの音声操作が、手元に戻ってくる

音声操作AIエージェント HSA の新バージョン、HSA v0.12 をお届けします。HSA(hoscm Support Agent)は、スマートホーム環境 hsBox を開発・提供する事業者 hoscm(ホスシーエム)が提供する Android アプリです。

今回の HSA v0.12 には、ひとつはっきりした主題があります。「声で、好きな言葉を、自分の仕組みへ届ける」を取り戻すことです。


かつてできていたことが、できなくなった

スマートホームを自分で組んできた方なら、覚えがあるかもしれません。かつては、音声アシスタントに話しかけるだけで、その言葉ごと自分のサーバーへ送ることができました。

しかし 2022年8月31日、IFTTT の Google Assistant サービスは Google 側の仕様変更に伴い、大きく変わりました。旧サービスのアプレットはアーカイブされ、作り直しが必要になっただけではありません。次のものが失われました。

  • 発話から数値やテキストを取り出してアクションへ渡す「変数」が使えなくなった
  • アシスタントからのカスタム応答が使えなくなった
  • 発話が「ネイ グーグル、activate 〇〇」のような、やや不自然な形になった

つまり、「話した言葉そのものを、自分の仕組みに渡す」という使い方が、事実上閉ざされたのです(出典:IFTTT 公式「Google Assistant changes」)。しかも Google アシスタント自体も Gemini への移行が進んでおり、ルーティンなど一部の機能は互換性の課題を抱えたままです。


HSA は、その使い方を取り戻す

HSA の仕事は、とても単純です。話した言葉をテキストに変え、あらかじめ登録した宛先へ、そのまま届ける。それだけです。言葉をどう解釈するかは、受け取った側が自由に決められます。

だから HSA では、先ほどの「変数」にあたるものが、最初から普通に使えます。呼び名(発話の先頭につける短い語)を決めておけば、呼び名を除いた残りの言葉が、そのまま宛先へ届きます。

「テレビ 10チャンネルにして」と話す → 宛先には「10チャンネルにして」が届く。
定型文を選ぶのではなく、話した言葉そのものが届きます。

そして HSA v0.12 では、この宛先を 「リスト(モード)」として束ね、丸ごと切り替えられるようになりました。これが今回の本命です。

もうひとつ、地味ですが大きな改善があります。呼び名の直後に残っていた余分な空白を、自動で取り除くようになりました。受け側がテキストを完全一致で判定する場合でも、そのまま使えます。


HSA なら、間に有償サービスを挿まない構成も取れる

ここまでを読んで、「それ、IFTTT の代わりになるのでは」と思われた方もいるかもしれません。

IFTTT は、無料プランで作れるアプレットの数に上限があります。そのため本格的に使うなら、有償プランが前提になります。しかし HSA → hsBox(もしくはご自身の WebAPI) という経路なら、声は直接手元の仕組みへ届きます。間にクラウドの自動化サービスを挿まない構成を取れるのです。

用途によっては、無料の範囲で完結する方も出てくるでしょう。もちろん、逆に IFTTT を送信先にすることもできます。対応するテンプレートがあれば、hsBox でも IFTTT でも手順は同じです。

ただし、公平に書いておきます。この構成は、声を受け取る側をご自身で用意する必要があります。そこを hsBox が担うのか、自作の仕組みが担うのかは、使う方の選択です。


HSA v0.12 でできるようになったこと

  • 送信先リスト(モード)の切り替え:最大10個まで作り、切り替えられます。切り替えると、「呼び名 → 宛先」のセットが丸ごと入れ替わります。
  • 用途別のモードは、使う人が作る:初期同梱は「通常」の1個だけです。どんな使い分けをするかは、ご自身で決められます。
  • 発話テキストの自動トリム:呼び名の後ろの余分な空白を除去します。全角スペースやタブにも対応しました。
  • 表示をすっきりと:通常は送信結果を短く表示し、調べたいときだけ詳細を出せます。

このほか、複数の不具合修正と使い勝手の改善を含んでいます。具体的な操作手順、および制限事項・注意事項は、HSA の操作マニュアルにまとめました。ご利用前に一度ご覧ください。

▶ HSA v0.12 操作マニュアル(制限事項・注意事項を含む)


HSA の同じボタンのまま、宛先の束だけが変わる

リスト切替が入ると、使い方の想像が広がります。

  • 通常:「エアコン 〇〇」「テレビ 〇〇」など、普段の家電操作
  • 仕事:作業記録やメモの送信先だけを集めた束
  • 集中:いまやっていることだけに絞った、少ない宛先の束

アプリを持ち替える必要も、設定を作り直す必要もありません。HSA の同じ音声ボタンのまま、宛先の束だけが入れ替わります。この「同じ入り口のまま、中身を切り替える」感覚は、使ってみると思った以上に軽やかです。


HSA がこの先に目指しているもの(構想)

ここからは、まだ形になっていない構想の話です。現時点で動くものではありませんが、目指している方向をお伝えします。

設定を「配れる」世界

いまの HSA でも、テンプレートを URL や QR コードから取り込めます。この仕組みを伸ばして、設定を作って配る側を使いやすくする構想があります。

もしこれが実現すれば、何がうれしいのでしょうか。使う人が URL を書かなくてよくなります。詳しい人が作った設定を、QR ひとつで受け取る。家族に渡す、コミュニティで共有する、といったことが軽くなります。

なお、この配信側を担う候補として検討されているのが freeBox です。freeBox は freeBox OSSプロジェクトチームの成果物であり、hoscm はこれを全面的に支援する立場です。詳しくは〈スマートホームを、自由に。freeBox 1.0.0 リリース〉をご覧ください。

HSA の声で、部屋そのものが遊び場になる

もうひとつの方向が、freeBox ゲームプラットフォーム化の構想です。声で答え、テレビやスマートデバイスが映像・音・光で返す。画面の中ではなく、部屋全体を使った体験です。

その接点となる「声をゲームの合図として受け取る」仕組みは、まだ構想段階です。ただし、その足回りにあたる部分は今回揃いました。普段の家電操作と、遊びの合図を、同じボタンで行き来できる── その器は、HSA v0.12 で実際に動くようになっています。

この取り組みにご関心のある方は、「ゲーム制作に参加したい」「デモ出演を希望する」のいずれかを添えて、コラボレーションフォームからご連絡ください。


HSA v0.12 の動作環境と提供状況

  • バージョン:HSA v0.12
  • 動作環境:Android 8.0 以降のスマートフォン/タブレット(v0.11 から変更なし)。音声入力とインターネット接続に対応した端末でご利用いただけます
  • 受け側(hsBox / freeBox など)に変更はありません
  • 提供形態:Google Play のクローズドテスト(Alpha)として提供します。参加方法はクローズドテストのご案内をご覧ください

まとめ:HSA が取り戻したもの

HSA v0.12 は、派手な新機能を並べたバージョンではありません。しかし、音声サービスの仕様変更で閉ざされてしまった「話した言葉を、自分の仕組みへ」という使い方を、HSA が手元に取り戻します。

そしてリスト切替によって、その宛先を用途ごとに束ねられるようになりました。どんな使い分けをするかは、使う人が決める── それが、このバージョンの考え方です。

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お知らせ システム リリース

声を「宛先」に届ける。HSA v0.11 が仕込んだ、部屋が遊び場になる日への第一歩

音声操作AIエージェント HSA v0.11 をお届けします。スマートホーム環境 hsBox を手がける hoscm の新バージョンです。

一見すると、これは「音声アプリのアップデート」です。しかし開発チームに話を聞くと、見え方が変わりました。この地味な一手は、もっと大きな構想への第一歩でした。すなわち 「部屋そのものが遊び場になる」freeBoxゲームプラットフォーム化 です。

そこで今回は、2つのチームに取材しました。HSA開発プロジェクトと、それとは別に動く freeBoxゲームプラットフォーム化プロジェクトです。両者が目指す先と、交わる一点を追います。

この構想の背景は、先の記事〈freeBox ゲームプラットフォーム化を取材〉でもお伝えしました。本記事は、そこに HSA v0.11 という具体的な一歩が加わった続編です。


HSA v0.11 で何が変わったのか

まず、HSA v0.11 という「モノ」を押さえます。構想の話は、そのあとにしましょう。開発チームは、重要な順に3つを挙げてくれました。

変更1:接続テンプレート化と3種同梱

これまでは、送信先のURLを1本ずつ手で打ち込む必要がありました。しかし HSA v0.11 では、その手間が消えます。あらかじめ形を定義した「テンプレート」の空欄を埋めるだけで、接続先を作れるからです。

さらに v0.11 では、代表的な3種類の基本テンプレートが初期状態で同梱されています。そのため、インストール直後から接続設定を始められます。もちろん、追加テンプレートも QRコードやURLから読み込めます。なお hsBox でも IFTTT でも、対応テンプレートがあれば同じ手順です。

変更2:接続先の複数登録

従来は、送信先がひとつだけでした。しかし v0.11 では、複数の接続先を登録できます。そして発話の先頭につけた短い「呼び名」で送り分けられます。たとえば「エアコン ○○」「テレビ ○○」のように、機能ごとに宛先を切り替えられるのです。

変更3:作り直しに強い内部構造

送信内容は、保存時に「スナップショット」として確定します。そのため、元のテンプレートを消しても、既存の接続はそのまま動きます。これは表から見えない変更です。しかし開発チームは、この先の拡張すべての前提になる土台の入れ替えだと位置づけています。

つまり HSA v0.11 は、派手な機能追加ではありません。むしろ「この先いろいろ載せられる土台を整える一歩」です。声を届ける仕組み自体は、最初からありました。そして v0.11 は、その届け先を増やし、設定のハードルを下げる段階なのです。


HSA v0.11 がなぜ「ゲーム」への布石になるのか

3つの変更のうち、開発チームが布石として挙げたのは、複数登録です。そして、その背後にある「モード」という2階層のデータ構造でした。

v0.11 の時点では、利用者が使うモードはひとつだけです。しかし内部には、もう一段の仕組みが用意されています。「通常モード」「ゲーム集中モード」のように、用途ごとに接続先セットを丸ごと切り替える器です。なお、切り替えUI自体は次バージョン v0.12 での実装を予定しています。

では、なぜこれが布石なのでしょうか。開発チームの説明が鮮やかでした。

普段は「エアコンつけて」と家電を操作している同じ音声ボタン。それがゲームを始めた瞬間、「A」「せーの」「もう一回」といった合図の入り口に変わる。アプリを持ち替える必要も、設定を作り直す必要もない。ひとつのモードを切り替えるだけで、日常操作とゲーム操作が同居する。

その受け皿が、v0.11 で仕込まれた2階層構造です。

音声とゲームが交わる点

では、音声エージェントとゲームは、どこで交わるのでしょうか。HSA は「声を、決まった宛先にテキストとして届ける」ことに徹した軽いクライアントです。だからこそ、届いたテキストをどう解釈するかは、受け取る側が自由に決められます。その交差点として構想されているのが、freeBox 側に置く「HSAヘルパープラグイン(仮称)」です。つまり、HSA から届いた声を、ゲームのイベントとして受け取りさばく役割を担います。ただし、これは v0.12 以降に向けた構想であり、いま動くものはありません。


HSA v0.11 開発チームが目指す世界

ここから、構想の話です。開発チームが最終的に実現したい世界を、一文で聞きました。

専門知識がなくても、声ひとつで、家じゅうの機器や仕組みを自分の思いどおりに動かせる世界。

むずかしい設定を覚える必要はありません。高齢の方や不慣れな方でも、安心して使えます。開発チームがいちばん大事にしているのは、この点です。

だからこそ、「今」土台を作る理由も一貫しています。テンプレートと複数接続という「拡張の器」は、この先の展開すべての前提になります。つまり hsBox 側の強化も、ゲーム化も、この器の上に乗ります。器を作らないまま個別機能を足すと、後で必ず作り直しになります。そのため、機能を増やす前に、今この土台を固めているのです。なお hsBox 本体の最新版については〈hsBox1.4 正式リリースのお知らせ〉もあわせてご覧ください。


もうひとつのチーム:freeBoxゲームプラットフォーム化プロジェクト

ここで、もう一方の当事者に登場してもらいます。freeBoxゲームプラットフォーム化プロジェクトです。

まず、立ち位置を正確に押さえます。土台となる freeBox は、hsBox 上でプラグインを管理・実行する仕組みです。そして、これは freeBox OSSプロジェクトチームの成果物です。なお hoscm は、これを全面的に支援する立場にあります。詳しくは〈freeBox 1.0.0 リリース〉をご覧ください。

では、ゲームプラットフォーム化プロジェクトとは何でしょうか。これは freeBox OSS の土台に乗る取り組みです。「ゲームという用途を、誰でも同じ作法で作れるようにする層」を重ねます。OSS本体を作り替えるものではありません。むしろ、その土台を”遊び”に向けて開き、サードパーティが参加しやすい独立した入口を用意します。

では、なぜ層を分けるのでしょうか。freeBox 本体は、用途を限定しない汎用の箱です。そこにゲーム向けの規約を直接混ぜると、本体が特定用途に引っ張られます。しかし標準化を切り離した層として持てば、話は変わります。本体の中立性を保ったまま、参入したい人が「ゲームだけを見て乗る」ことができます。つまり、本体を汚さずに、参加者向けの入口を独立させられるのです。

目指すのは「部屋そのものが遊び場になる」世界

このプロジェクトが実現したい世界も、一文で聞きました。

部屋そのものが遊び場になる。音声など多様な入力と、家じゅうのデバイス出力を組み合わせた体験。それを誰もが同じ作法でプラグインとして作り、持ち寄れる世界です。

既存のゲーム機やゲーム配信基盤は、基本的に「画面の中」で完結します。しかし、この構想は本質的に違います。入力と出力が、部屋のデバイスに開いているからです。音声で答え、テレビや各種スマートデバイスで映像・音・光が返ります。つまり、マルチ入力 × マルチ出力の体験です。

そしてOSSならではの価値は、決めごとが少なく、公開されていることです。ゲームの中身は Python で完全に自由です。標準化するのは、入出力の「形」と最小限のルールだけです。つまり「これさえ守れば、あとは自由」という、ごく薄い共通ルールです。だから、公開されたルールとお手本コードを真似れば、誰でも作れます。


2つのチームは、互いに何を期待しているのか

取材で印象的だったことがあります。2つのプロジェクトが、互いに期待を投げ合っていることでした。ここが、今回いちばんお伝えしたい構図です。

ただし、大切な前提があります。以下はいずれも「確定した仕様」ではありません。あくまで現段階での相互の期待・方向感です。両チームとも、そこは強調していました。

HSA から freeBox への期待

HSA が提供できるのは「声による、宛先の分かれた入力」です。呼び名で入力を仕分け、残りのテキストを特定の宛先へ届けます。そのため、ゲーム側から見れば強力です。テンプレートを用意するだけで、どんなコマンド体系にもつながる音声コントローラになります。

さらに、受け側の freeBox は、複数端末からの入力を同時に受け付けます。そして、どの端末から来たかも見分けられます。これを使えば、面白い遊びが成立します。みんなが一斉に声を上げ、いちばん早かった人を判定する ── 早押しクイズのような「早答え」の勝負です。ただし、これはこれから作る構想であり、実働デモはありません。むしろ、一緒に作る仲間を募集している対象です。

そして重要な点があります。HSA開発チームは、ゲーム化を「唯一の行き先」だとは考えていません。声で家じゅうを動かす同じ仕組みは、ほかの用途の基盤にもなり得るからです。たとえば日常生活の支援(ADL支援)や、スマートホームのさらなる強化です。つまりゲームは、そのなかでもとりわけ人の目に触れやすい「入口のひとつ」なのです。

HSA v0.11 と freeBox の分岐図(ゲーム化/ADL支援/スマートホーム)
HSA v0.11 と freeBox の関係図。ゲーム化は唯一の行き先ではない

freeBox から HSA v0.11 への期待

その前提として、大事な事実があります。freeBox は「誰でも入力用のアプリを作ってつなげられる、オープンなAPI」です。声でも、ボタンでも、センサーでもかまいません。決められた形式さえ守れば、どんな入力アプリでも接続できます。そのため、ゲーム化プロジェクトは、この開かれた入口を前提に構想を組み立てています。

実証第一号としての HSA v0.11

その上で、ゲーム化プロジェクトは HSA を特別な存在と見ています。すなわち、そのオープンなAPIに最初につながった「実証第一号の入力アプリ」です。音声を文字列化して freeBox に渡す ── その一本が現実に通れば、経路が実物として動きます。つまり「入力アプリ → freeBox → ゲーム」という流れが、机上の設計でないと証明されます。だから HSA は、あとに続く入力アプリにとって、最初の生きた実例になります。

その上で、ゲーム体験の側から「HSAがこう育つと面白い」という方向感も挙がりました。繰り返しますが、これは要求仕様ではなく期待です。

  • 言葉を素直に渡してくれる方向。ゲーム側は文字列を自由に解釈します。だから、意味を決めつけず、話者の言葉をそのまま渡してもらえると、作り手の自由度が上がります。
  • 端末やプレイを識別できる方向。端末やセッションが区別できれば、複数人プレイや途中参加のような体験を設計しやすくなります。
  • 入力アプリの「標準形」になる方向。HSA が良い手本になれば、後続の入力アプリも同じ作法で作れます。つまり便利アプリであると同時に、「入力アプリはこう作る」というお手本にも育ってほしい、というわけです。
HSA v0.11 とゲーム化PJの相互期待の図(現段階の期待・方向感)
HSA v0.11 とゲーム化PJが投げ合う相互期待の図

面白いのは、この2つの矢印です。互いのプロジェクトへのインプットそのものになっているからです。つまり、片方の期待が、もう片方の設計のヒントになります。そんな循環が、開かれたエコシステムの内側で起きはじめています。


【動画】声で、部屋が動く ── イメージ

HSAv0.11
HSAv0.11

この短い映像は、目指している体験の”イメージ”です。実際のゲーム画面の録画ではありません。これから一緒に作っていく世界の方向を表しています。


HSA v0.11 を試す・一緒に作る

最後に、この記事を読んで「面白そう」と感じた方への入口をまとめます。

HSA v0.11 を実際に触ってみたい方へ

この記事が世に出るタイミングは、ちょうど HSA v0.11 のリリースにあたります。

  • 入手方法:現在 HSA は、Google Play の クローズドテスト参加リンクから入手できます。しかも無償で参加できます。
  • 動作環境:Android 8.0 以降のスマートフォンまたはタブレットです。音声入力とインターネット接続に対応した端末が必要です。
  • すぐ始められる:インストール直後から、同梱の3種類の基本テンプレートで接続設定を始められます。追加テンプレートは QRコードまたはURLで読み込めます。

なお、いまクローズドテストという形をとっているのは、機能面の制約ではありません。一般公開への切り替え条件(テスター数)に、まだ達していないためです。裏を返せば、あなたの参加が公開を前進させます。ぜひ、最初のテスターの一人になってください。

「一緒に作る側」に興味がある方へ

freeBoxゲームプラットフォーム化は、これから仲間を募る段階です。両チームとも、次のような参加を歓迎しています。

  • ゲーム制作参加:公開された最小限のルールに沿ったゲームプラグインを、一緒に作ってくれる方。
  • デモ出演・協力:告知動画やデモの出演・検証に関わってくれる方。
  • 名称・テーマ提案:プラットフォームやサンプルの名前・題材のアイデア。

参加・相談の窓口

参加・相談の窓口は、hoscm コラボフォームに集約しています。メッセージ欄に用件のキーワードを書き添えてください。たとえば「ゲーム制作参加希望」「デモ出演希望」「名称・テーマ提案」です。詳しい制度は〈hoscm コラボレーションプログラム〉をご覧ください。

(※お手本コードや共通ルールの仕様は、現在整理中です。公開が確定したら、あらためてご案内します。まずはコラボフォームからお声がけください。)


音声アプリの、地味に見えるアップデート。しかし、その内側には確かな一歩が仕込まれていました。「部屋そのものが遊び場になる」という構想への第一歩です。

この一歩から先を、一緒に作っていく仲間を、私たちは探しています。


本記事は、HSA開発プロジェクトおよび freeBoxゲームプラットフォーム化プロジェクトへの取材(2026年7月)に基づいて構成しました。構想・将来像に関する記述は取材時点のものであり、確定した仕様ではありません。freeBox は freeBox OSSプロジェクトチームによるオープンソースの成果であり、hoscm はこれを支援する立場にあります。


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HSA(hoscm Support Agent)v0.11 操作マニュアル

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システム 機能使用方法

HSA(hoscm Support Agent)v0.11 操作マニュアル

からの更新の方・新しくインストールする方)
対象バージョン: HSA v0.11

クローズドテストについて
HSA は現在、Google Play のクローズドテストとして配布しています。参加方法はクローズドテストのご案内をご覧ください(テスター用 Google グループへの参加が必要です)。

1. HSA とは

HSA(hoscm Support Agent)は、hoscm が提供するシステム全体の利用をサポートするための Android アプリです。音声をはじめとするマルチメディアな操作インターフェイスとして、将来はシステム全体の入り口となることを目指しています。

現在のバージョンでは、その第一歩として、スマートホームや IoT 機器の音声操作を提供します。話した言葉をテキストに変えて、あらかじめ登録した送信先(hsBox や IFTTT などの WebAPI)へ送ります。言葉の解釈やそれに応じた機器の操作は送信先の側が行い、HSA は「声を届ける」役割に徹するシンプルなアプリです。

v0.11 の新機能

v0.10 では送信先は 1 つだけで、URL を直接入力して設定していました。v0.11 では次の点が新しくなりました。

  • テンプレートで簡単設定: URL を丸ごと手入力する代わりに、テンプレートを選んで必要な項目(サーバーのアドレスなど)だけを入力すれば送信先を作れます。
  • 送信先を複数登録: 送信先を複数登録し、話し始めの「呼びかけ語(プレフィックス)」で使い分けられます。
  • QR コードで取り込み: テンプレートは配布 URL の手入力のほか、QR コードの読み取りでも取り込めます。

2. インストール/v0.10 からの更新

新しくインストールする方

  1. テスター用 Google グループに参加します(参加手順の詳細はクローズドテストのご案内をご覧ください)。
  2. ご案内ページの手順に沿って、Google Play から HSA をインストールします。

初回起動時は送信先が未登録の状態です。「4. はじめの設定」に進んでください。

v0.10 からの更新の方

Google Play 経由でアプリを更新すると、v0.10 で設定していた送信先 URL は「v0.10 送信先」という名前の送信先として自動的に引き継がれます。更新後も、これまでどおりそのまま音声送信できます。

引き継がれた「v0.10 送信先」について、次の点にご注意ください。

  • この送信先は内容の編集ができません(旧形式のまま動作を保証するための仕様です)。
  • 送信先の内容を変えたい場合は、テンプレートから新しい送信先を作成し、動作を確認できたら「v0.10 送信先」を削除してください(「5. 送信先の作成・編集」参照)。

3. 画面の全体像

HSA の画面構成は次のとおりです。各設定画面には、下図の設定トップから移動します。

設定トップ画面
設定トップ画面
画面役割
メイン画面大きなボタンを押して話す、音声送信の画面
設定トップ各設定画面への入口(上図)
送信先設定登録済みの送信先の一覧。追加・編集・削除・有効/無効の切り替え
送信先編集1 つの送信先の内容を編集(テンプレート選択・項目入力・プレフィックス)
テンプレートのインポートテンプレートを URL または QR コードで取り込む。取り込み済みテンプレートの一覧・削除
送信先リスト送信先の「並び」を管理する画面への入口(v0.11 ではリストは 1 つ)
リスト編集リストに載せる送信先の選択・並べ替え
このアプリについてバージョン情報・オープンソースライセンス表記

4. はじめの設定(チュートリアル)

新しい送信先を使えるようにするまでの一連の手順です。大きく「テンプレートを取り込む」→「送信先を作る」→「リストに載せる」→「送信テスト」の 4 ステップです。

ステップ 1: テンプレートを取り込む

  1. メイン画面 → 設定 → 「テンプレートのインポート」を開きます。
テンプレートのインポート画面
テンプレートのインポート画面
  1. 取込元 URL を入力します。方法は 2 つあります。
    • URL を直接入力: 配布されている URL(例: https://hoscm.com/hsbox/wp-content/uploads/2026/07/pack_1.0.json)を入力欄に入力します。
    • QR コードを読み取る: 「QR を読み取る」ボタンを押し、配布されている QR コードにカメラをかざします。読み取った URL が入力欄に自動で入ります(初回はカメラの使用許可を求められます)。
  2. 「取得して取り込む」を押します。
  3. 取り込み結果が表示されます。「追加 N 件」と表示されれば成功です。画面下の一覧に、取り込んだテンプレートが表示されます。

ステップ 2: 送信先を作る

  1. 設定 → 「送信先設定」を開き、「+追加」を押します。
送信先設定画面
送信先設定画面
  1. 送信先編集の画面で、テンプレートをプルダウンから選びます。
送信先編集画面
送信先編集画面
  1. テンプレートが求める項目(サーバーのアドレス、ポート番号、キーなど)を入力します。
    • あらかじめ値が入っている項目は、そのままでよければ変更不要です。
    • 「空欄=既定値 ○○ を使用」というヒントが出ている項目は、空欄のまま保存するとその既定値が使われます。
    • キーなどの秘密情報の項目は入力内容が●●●で隠されます。目のアイコンを押すと表示/非表示を切り替えられます。
  2. 送信先の名前と、必要に応じて呼びかけ語(プレフィックス)を設定します(プレフィックスの意味は「6. 音声送信の使い方」参照)。
  3. 「保存」を押します。入力に問題があると項目が赤く表示されるので、修正してから保存してください。

ステップ 3: 送信先をリストに載せる

作った送信先は、リストに載せることで音声送信の対象になります。

  1. 設定 → 「送信先リスト」を開き、リスト(「通常」)をタップします。
リスト編集画面
リスト編集画面
  1. 「メンバー追加」から「プールから選択」を選び、ステップ 2 で作った送信先を追加します。
  2. 「保存」を押します。

補足: リスト編集の「メンバー追加 → 新規作成」から送信先の作成に進むこともできます。この場合はステップ 2 と 3 をまとめて行えます。

ステップ 4: 送信テスト

  1. メイン画面に戻り、大きなボタンを押して話します。
  2. 送信先からの応答が「OK」なら成功です。それ以外の表示はエラー、または送信先からのデバッグ情報です。

5. 送信先の作成・編集

送信先の一覧(送信先設定)

「送信先設定」画面には、登録済みの送信先が一覧表示されます。

  • 各行には、名前・呼びかけ語(または「★既定」の印)・種別・リスト登録の有無(✓登録済/─未登録)が表示されます。
  • 行の有効/無効スイッチで、その送信先を一時的に止められます。無効中は目立つアイコンで示されます(リストから外さずに一時停止したいときに便利です)。
  • 行のメニュー(⋮)から「設定を編集」「削除」を選べます。

項目入力の考え方(初期値と既定値)

送信先編集の入力項目には、2 種類の「あらかじめ用意された値」があります。

  • 初期値: 新規作成時に入力欄へ最初から入っている値。普通の入力値と同じ扱いで、消して書き換えられます。
  • 既定値: 「空欄=既定値 ○○ を使用」とヒントが出ている項目で、空欄のまま保存したときに自動的に使われる値。

必須項目を空欄にした場合、既定値があればそれが使われ、既定値がなければ項目が赤く表示され保存できません。

送信先の削除

  • 「送信先設定」の行メニュー(⋮)→「削除」で削除します。
  • その送信先がリストに載っている場合は、影響のあるリスト名を示す確認が表示されます。削除するとリストからも同時に外れます。

「テンプレート未解決」「版違い」の表示について

送信先の一覧や編集画面に「テンプレート未解決」「版違い」といった印(バッジ)が付くことがあります。これは、その送信先が参照しているテンプレートが手元にない、またはバージョンが異なる状態を示します。

  • いずれの場合も送信はそのまま継続できます(設定した内容は送信先の中に保存されているためです)。
  • 内容を編集するには、該当テンプレートを再度インポートする必要があります。
  • なお「v0.10 送信先」(2 章)は仕様上、常にこの状態であり編集できません。

6. 音声送信の使い方

基本

メイン画面の大きなボタンを押して話すと、認識されたテキストが送信先へ送られます。応答が「OK」なら成功です。

呼びかけ語(プレフィックス)で送信先を使い分ける

送信先が複数あるとき、話し始めの言葉でどの送信先へ送るかが決まります。

  • 話し始めがいずれかの送信先の呼びかけ語と一致した場合: その送信先へ送られます。送られるテキストからは呼びかけ語の部分が取り除かれます。
    • 例: 呼びかけ語「ゲーム」の送信先がある状態で「ゲーム 開始」と話す → 「開始」がゲーム用の送信先へ送られます。
    • 既知の制限: 呼びかけ語の直後に空白が入った場合、送られるテキストの先頭にその空白が 1 つ残ります(上の例では「 開始」が送られます)。多くの送信先では動作に影響しませんが、受信側がテキストを完全一致で判定する場合はご注意ください(次版で改善予定です)。
  • どの呼びかけ語とも一致しない場合: 既定の送信先(「★既定」の印が付いた送信先)へ、話した内容がそのまま送られます。
  • 既定の送信先がなく、呼びかけ語にも当てはまらない場合は、送信先なしのエラーになります。

送信がエラーになるとき

  • 送信先の機器(hsBox など)の電源・ネットワーク接続を確認してください。
  • 「送信先設定」で該当の送信先が有効になっているか、「送信先リスト」でリストに載っているかを確認してください。

7. 送信先リスト

「送信先リスト」は、音声送信の対象となる送信先の「並び」を管理する画面です。

  • v0.11 ではリストは「通常」の 1 つだけです(複数リストの切り替えは次版で対応予定です。そのため「+リストを追加」は押せません)。
  • リストをタップするとリスト編集画面が開き、次の操作ができます。
    • メンバー追加(プールから選択): 登録済みの送信先をリストに載せる。
    • メンバー追加(新規作成): その場で送信先を新しく作ってリストに載せる。
    • 並べ替え・除去: リスト上の並び順の変更、リストからの除去(送信先そのものは削除されません)。
  • 既定の送信先(★既定)は、リストの末尾に 1 つだけ置くことをおすすめします。複数置いた場合や末尾以外に置いた場合は警告が表示されます(保存はできます。送信には並びのいちばん後ろの★既定が使われます)。
  • 並びによって呼びかけ語が絶対に届かない送信先がある場合は、警告が表示されます。
  • 既知の制限: 同じ呼びかけ語を複数の送信先に設定した場合、並びの先にある 1 件だけに送られます。この場合、現在のバージョンでは警告が表示されません(次版で警告を追加予定です)。

8. テンプレートの更新・削除

同じ配布 URL をもう一度取り込んだとき

テンプレートは ID とバージョンで管理され、取り込み時に自動で振り分けられます。

  • 手元にない新しいテンプレート → 追加
  • 手元より新しいバージョン → 更新(置き換え)
  • 手元と同じか古いバージョン → 据え置き(手元を変更しません)

結果は「追加 N 件/更新 M 件/据え置き K 件」のように表示されます。同じ配布物を再度取り込んだ場合は全件「据え置き」となり、これは正常な動作です。

テンプレートの削除

「テンプレートのインポート」画面の一覧で、取り込んだテンプレートを削除できます(行の ⋮ → 削除)。

  • アプリに最初から入っているテンプレート(〔同梱〕表示)は削除できません。
  • 同梱テンプレートを更新版で上書きしていた場合(〔取込・更新〕表示)、削除すると同梱の元のバージョンに戻ります。
  • 削除するテンプレートを使っている送信先があっても、その送信先の送信は引き続き可能です。ただし内容の編集はできなくなります(再度インポートすれば編集できるようになります)。削除時の確認画面でその旨が表示されます。

9. 困ったとき

テンプレートの取り込みでエラーになる

エラー表示に応じて次を確認してください。

表示の内容確認すること
URL の形式が正しくない入力した URL に誤りがないか(http:// または https:// で始まっているか)
サーバーが見つからないURL のサーバー名(ホスト名)に誤りがないか
応答がない(タイムアウト)配布サーバーと同じネットワークにつながっているか。Wi-Fi の接続先を確認
接続が拒否されたURL のポート番号に誤りがないか
通信が途中で切れた電波状況を確認し、もう一度お試しください
HTTP エラー(番号表示)URL のパス(ファイル名部分)に誤りがないか。404 はファイルが見つからない状態です
内容を読み取れない(JSON エラー)URL の指す先がテンプレート配布ファイルかどうか。配布元にご確認ください

取り込み結果に「拒否」が表示された

取り込んだファイルの中に、このアプリでは扱えないテンプレートが含まれていた場合、そのテンプレートだけが取り込まれず、名前と理由が表示されます(扱えるテンプレートは通常どおり取り込まれます)。

  • 「要アプリ更新」と表示された場合: テンプレートがアプリより新しい形式です。Google Play で HSA を最新版に更新してから、もう一度取り込んでください。
  • それ以外の理由の場合: 配布ファイル側の問題です。配布元にお知らせください。

QR コードが読み取れない

  • HSA が読み取れるのは QR コードのみです(バーコードなど他の形式は読み取れません)。
  • カメラの使用を許可しているかご確認ください(Android の設定 → アプリ → HSA → 権限)。

音声送信がエラーになる

「6. 音声送信の使い方」の「送信がエラーになるとき」をご覧ください。

マイクが使えない

Android の設定 → アプリ → HSA → 権限 で、マイクの使用が許可されているかご確認ください。

10. このアプリについて(バージョン確認)

設定 → 「このアプリについて」で、アプリのバージョンを確認できます。

このアプリについて画面
このアプリについて画面

この画面には、本アプリが使用しているオープンソースソフトウェアの一覧とライセンス(Apache License 2.0)も掲載しています。

クローズドテストに関するお問い合わせや不具合のご連絡は、クローズドテストのご案内に記載の方法でお寄せください。その際、この画面に表示されるバージョンをあわせてお知らせいただけると助かります。

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